今年1月に見学した北海道江別市リフォームゼロエネ住宅は既にブログで報告しましたが、
昨年夏に、それとは真反対、鹿児島から約20km北東の姶良(あいら)市に建築中の住宅を
見学させてもらいに出かけました。
この家の特徴はエネルギーの自給自足を試みていて、外殻(室内の断熱性を確保するため
断熱材で囲っている部分)の断熱性能を上げるのはもとより、太陽光発電、風力発電、バイオ
マスボイラー、蓄電等の設備を設置する予定でいるとか。
東日本大震災のあと停電になって一番困ったのは、メインのエネルギー源である電気の供給
が完全に断たれ照明も暖房もできなかったことでした。
そうした教訓を受け万一の状況にも対応できる住宅づくりをめざしたのだそうです。

温暖化防止のためのCO2削減を目指した住宅づくりもいろいろあって、ハウスメーカーが宣伝
するゼロ・エネ住宅の中には、外殻の断熱性能はそこそこで、太陽光発電、水力、風力発電
などの設備を大量に入れて、どうにかこうにかゼロエネルギーを実現できるという住宅も結構
あるようですが、鹿児島姶良市のこの住宅は万一のために九電からの電力供給は受けれる
ようにしているものの、自力で全てのエネルギーを賄おうとする試みは、非常に新鮮でした。
電力会社の人が聞いたら多分眉間にしわがよるんじゃないかと思える試みですが、住まい手
によって好きなエネルギーを選択できるような時代がすぐ近くまできているように感じました。
まだまだ風力発電の費用対効果(1kwが約100万)は薄いようで、蓄電池も能力と耐久性は
十分とはいえないようです。
ただ、小水力発電は家の近くに小川とか水路があって、1m程度の落差と1L/秒程度の水量
があれば3kw程度の発電ができるそうで、設備費(設置費別)も50万円くらいと手頃なので
ちょっと魅力があるかなと思いました。
もっとも、省エネを考えるにあたり、これまで建物の断熱性や設備の高効率性ばかりが求め
られてきましたが、日本でも自立循環型住宅の設計ガイドラインが示されたり、最近になって
ドイツなどヨーロッパなどでは当たり前になってきているパッシブなエネルギーの取り入れに
力が入れられるようになってきました。
研究者や設計者でのそうした考え方への取り組みは少しずつでも進んできていて、私どもも
遅ればせながらそうした考え方を取り入れた住宅づくりを進めているところですが、その考え
に見合う省エネを実現するためには、そこに実際に住まう住まい手が実践することが不可欠
なんですが、そうした啓蒙活動はまだ進んでいないように思います。
学べば学ぶほど、制度の問題、設計、施工者の資質、住まい手の意識など問題がたくさん
見えてきます。
量より質を求める宣言をした日本の住宅が、今後どのように変わり進歩していくのかぜひ
見届けたいものです。
私たちの住宅業界はこれからしばらくは厳しいいばらの道を進むことになりますが、あらたな
取り組みに果敢にチャレンジしていくことをやりがいとして努力し続けていきたいと思います。
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鹿児島で見学した省エネ住宅のこと
2012
住宅のゼロ・エネルギー化推進事業の公募要領がアップされました!
2012
住宅のゼロ・エネルギー化推進事業(通産省 補助限度額一戸あたり165万円)の公募要領の詳細が
発表されました。
住宅の躯体・設備の省エネ性能の向上、再生可能エネルギーの活用等により、年間での一次エネルギー
消費量がネットで概ねゼロになる新築及び既築の住宅が補助対象で、補助対象となる費用の1/2以内で
最大1戸あたり165万円の補助金が交付されます。
5月11日~6月22日までの間で公募が受付られます。
全住宅事業者対象のネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業(国交省 補助限度額一戸あたり350万円)
がありますが、このゼロ・エネルギー化推進事業は年間新築住宅供給戸数が50戸未満の事業者が対象
となります。
公募というのは、細かく規定してくくってしまうのではなく、ある一定の要件を示しそれに対して事業者の
強みや特徴を活かした提案をし、それを補助金執行者が審査する形になります。
(詳細はゼロ・エネルギー化推進室のHPを参照下さい)
事業者である中小工務店が考えている住宅の躯体及び設備を一体化したゼロ・エネルギー化の取り組み
を公募させ、事業要件の適合状況及び取組内容に関し、学識者で構成する評価委員会の評価を基として、
国土交通省が採択事業を決定して応募した事業者に通知するということになってます。
実際のところ国土交通省に代わって
一般社団法人 環境共創イニシアチブ
一般社団法人 日本サステナブル建築協会
一般社団法人 環境共生住宅推進協議会 が共同で審査するのでしょうけど・・・。
提案公募時には基本設計段階等でも応募が可能ということですが、年間の一次エネルギー消費量を評価
するための具体的な断熱性能が示せる仕様や設備の仕様が必要になってきます。
昨年に続き非常にタイトなスケジュールになっていて、ぜひチャレンジしたいと思っているのですが、不意打
くらった時のように動揺してパニックになりそうです^^;。
早速、5月14日広島で開催される公募説明会に事前エントリーしました。
(事前エントリーしておかないと公募説明会に参加できないことになってますので、参加されたい方は事前
エントリーをお忘れなく!)
広島を皮切りに、福岡、名古屋、仙台、札幌、大阪、さいたま(なんで さいたま だけひらがななん?だろと
思ったら、さいたま市なんですね!知らんかった!)で説明会が開催されますが、さいたまは22日なので
ますます締め切りまでが短くなってしまいます。
とにかく時間勝負。お客様への説明も同時並行してしなくちゃいけないし、万一採択されない場合お客様
とトラブルになってもいけないので慎重かつ大胆にかつスピーディーに・・・と、いちばん私の弱いところを
進めなくちゃいけないので大変です。
ともかく補助金交付を受けられるよう頑張ってみたいと思います。
連休中の悲惨な事故を顧みて
2012
5月の連休も終わりいよいよ春も盛りとなりました。
連休中、悲惨な事故が相次ぎ行楽地へ向かうのも行楽地でも
死ぬ覚悟で出かけなければならないのかとそんな気にもなって
しまいます。
公共交通機関は安全性を第一に優先するとか、山登りなどの
危険をともなう行動をとるときには、なにか事前にリスクを想定
した対策をとるとかして、最悪の死を免れることはできなかった
のか残念です。
いろんな事情が複雑にからみ、または悪条件が重なって事故
というものは起こってくるのでしょうね。
1929年、アメリカの損害保険会社に勤めていたハインリッヒと
いう人が、ある工場で発生した労働災害5000件余を統計学的
に調べたところ、1件の大きな事故・災害の裏に、29件の軽微
な事故・災害があり、そして300件のヒヤリ・ハット (事故には
至らなかったもののヒヤリとした、ハッとした事例) があること
を導きだしました。
大事故の背景には必ずといっていいほどヒヤリ・ハットしたこと
があり、その中には軽微な事故を起こしているといったような、
傍が意識して見ていると明らかに大事故につながりかねない
兆候が現れている場合があります。
まずは当事者がヒヤリ・ハットしたことを意識すること、そして
その人を見守る周囲の人が軽微な事故・トラブルが起きた時、
気にかけて注意を喚起していけば、大きな事故は未然に防ぐ
ことができるように思います。
わが社でも他人事ではありません。もっとも死に至るような事
はほとんどない・・・(既にそう思っていることが、リスクを想定
できていないのかもしれませんが^^;)と思うのですが、工事
で大怪我をすることを想定したり、工事ミスによって大損害が
でることを想定したり、あるいはお客様に取り返しのつかない
不信感を与えてしまうことを想定したりすることで、そのような
事故や失態をしない努力を怠らないようにしたいものです。
こうした事故を無くすためには、他人事と考えず明日は我が身
と心し直すことが必要なのかもしれません。
新しいコピー機
2012
新しいコピー機の営業を受けました。
調べてみると今のコピー機は、4年半前に導入しており、あと半年でリース契約が
切れるタイミングでした。
今のも、複合機でファックス、プリンター、コピーとできるタイプなのですが、現状は
ファックスもプリンターも別々に機械を入れてそれぞれ単独で使っている状況に唖然
とされました。
いまどき紙送りもなく、複合機を単独機として使うのもめずらしいと。。
こてこてのアナログ人ばかりが使うのですから、デジタルをスマートに使いこなすのが
当たり前のようにいわれても、居直ってしまいます。
でも、よくよく聞いていると、たとえばいらないファックスでも勝手に紙に印刷されて出て
くるのが現在ですが、それを画面でデジタル管理して必要なものだけ残し、必要に乗じて
検索の上引き出すくせができてしまえば、これから先ずっと効率化が図れると説得され
れば、なんだかその気になってきました。
2階を改装して引っ越そうかというタイミングも良かったのかも。。
この際はまってみようかと。。
しかし、この正真正銘のアナログな人種?しかいない会社で誰が、デジタルで文書管理
をするんだろう・・・。
いわれることは、頭ではよーくわかるんだけど、実際にするとなるとこれがまた大変苦痛
なんですよねー。
と、この先少々不安はよぎりますが、なんとか新しいコピー機にOAに関しては統一して
効率を図るよう粉骨細心努めてみます。。(ちょっとオーバー)
事務所移転記念?の講演会を開催します!
2012
35年前に先代が建てて以来改装していなかった事務所のビルを、思い切って
改装することにして、昨年暮れに着手しました。
まずは、外装をきれいに吹き直し、スパンドレルが外れて飛びそうになっていた
広告塔や、古くなって交換する必要のあった高架水槽も直結することで撤去。
雨漏れしそうだった屋上の防水もやりかえて、これまでずっと気になっていた
ことをすべて解消してスッキリしました。
1階の事務所も手狭で、お客様とゆっくり打ち合わせできるスペースがなかった
ので、今の倍近い2階に引っ越すことにして外部改装後続けて内部改装工事に
入っていました。
このたびやっと工事を終え引っ越す運びとなり、お世話になっている業者の皆様
へのお披露目もかねて講演会を開催することにしました。
講 師 : パッシブハウス・ジャパン理事
有限会社松尾設計室 代表取締役
松尾 和也 氏

テーマ : 「なぜ今、省エネ住宅に取り組まなければならないのか」
日 時 : 2月25日(土曜日) 17:00~18:30 講演 18:30~20:00 懇談
場 所 : 三次市十日市東三丁目3-22 マスダランドビル2階 マスダランドビル事務所
連絡先 : TEL 0824-62-5511 FAX 0824-62-1525
受講料 : 無料
※ 弊社協力業者会のイベントとしての開催ですが、せっかくの機会ですのでもし興味がありましたら
どなたでもどうぞ^^。
但し、事務所スペースにつき人数に限りがありますので、お聴きになりたい方がいらっしゃいましたら、
恐れ入りますが事前に確認のご連絡を頂きますようお願い致します。
さて、話変わりますが、わが社のスタンスとしてはこれまで通り、愛着の持てる
すまいづくりをめざすことに変わりはありませんが、住宅を取り巻く状況は劇的に
変化しており、ともすれば、新築してあるいはリフォームして何年も経たないうち
基準に満たない家になってしまう恐れがでてきそうな気がします。
そうならないようめまぐるしく変わる流れを読みながら、少し先に進めた家づくり
を実現できるための技術力アップを図り、時流の匂いとか空気感を感じとろうと
努めていろんな方の話やいろんなものを見聞きをしに出かけているところです。
そうした中で、今回講師に招く松尾さんの話を聴く機会がありました。
非常にわかり易くこれからの住宅づくりのあり方の一端を示してもらえたように
思います。
「建つ家がだんだん少なくなり、仕事が少なくなってきてるが今後どうしていけば
いいのかわからない」
そんな不安を抱いている工務店や職人さんは少なからずいるかと思います。
そんな不安を一気に解消・・・なんて魔法の講演なんてありえませんね。
でも、わかり易い松尾さんのような考えに多く触れていくと、進むべき方向を既に
つかんで前に向かっている方々が、以前どんな不安を抱きそれをどう解消しようと
苦しみ、どう切り開いてきたか、切り開こうとしているかがよく解ります。
そういう話をたくさん聴いて、たくさん刺激をもらい、自分の進みたい道を見極めて
いくため、前に向いてもがく努力を惜しまないことが大切なのではないでしょうか。
最近、ある新築の物件を見る機会がありました。
ちょうど、断熱材を入れている最中の現場でした。
道路端から覗いて見ると、断熱材は、16Kの密度の高い高性能グラスウールを
使っていましたが、その入れ方は断熱性能を十二分に発揮できるようなものでは
ありませんでした。
また昨年、他県でしたが見学に行ったとき、やはり断熱材の効果を損ねる施工を
している現場に出くわしたことがあります。
それらは多分その会社も大工さんも手を抜いていたわけではないと思います。
恥ずかしながら私の会社でも10年くらい前までは、何の疑問も持たずに同様の
間違いをしていたのだから。。
ただただ知識不足で、昔から変わらずそうしてきているに違いありません。
昔の常識は、今の非常識というようなことは、住宅づくりに限らず多々あることです。
それは、しょうがないにしても、技術の発達や研究の進歩によって間違いだったこと
を、速やかに間違として正せることができれば問題ないのですが、旧態依然と間違
を重ねている現状が、住宅づくりに蔓延しているところに問題があるように思います。
まだまだ自分たち自身にもぶれがあり、進むべき方向が確立できているとは到底いえ
ない状況で、よその工務店さんどころじゃないのですが、最近、自分たちだけが正しい
やり方をしてさえいればそれでいいのかと思うようになってきました。
私も、自分から積極的に動いて得たこととはいえ、いろんな人から教えて頂いたから
こそ今の自分があるのであって、自分が得た知識を地域の同業者に還元することが
できたら多少なりともその恩返しになるのではないか、そうすれば他社さんのお客様
であってもマイナスになることを防ぐことができるかもしれないのではと・・・。
ロータリークラブの精神の中に、利他の精神というのがあります。
他人の利益になることを、見返りを求めることなくするということの大切さを学びますが
そうした精神は、凡人の私にとっては大変難しいことですし、下手をすればひとりよがり
のおせっかいということになりかねないことも十分に心しながら、家づくりという職業を
通じて少しでもお客様のために実践していきたいと思っている昨今です。
さてさて、現実に実践できるかどうかわかりませんが、その試みについても後日ご報告が
できるよう頑張ってみることとします。
講演会のご案内をしようとキーボード叩きながら、あらぬ方向に思いが飛んでしまいました。
あしからずーーー
三次市の新斎場の見学会
2012
建築士会の県北支部のお世話で、現在三次市大田幸町畑原に建設中で、今年3月末に完成予定の新斎場を見学してきました。
旧三次市の時代に建てられた現斎場の老朽化に伴い、総工費約17億円かけて新設されているもので、建物は今月末の竣工をめざして今最後の仕上げの真っ最中でした。
一度に3か所で火葬の一連の行為(告別、見送、拾骨)が、他の遺族と交わることなくできるユニット構成になっており、ゆったりと最後の別れができるよう配慮されています。
5基の焼却炉を備え、1日最大8組の火葬に対応できる最新の設備となっていました。
ただ、焼却炉の熱源はすべて灯油だとか・・・。
匂いとかダイオキシンの発生を抑える配慮が十分されているのはいいとして、発生する熱の有効利用等CO2削減の配慮が十分なされているとはいえないのが少々残念な気がします。
省エネ法に基づく建物であるようですが、いちばんエネルギーを使う焼却設備が特殊なだけに難しかったのか。。
あちこちで話を聞いていると、耐震とか省エネルギーに対する意識の高まりを痛いほど感じます。
こと三次の一般住宅では、地震も少なくまだまだ耐震の意識は高いとはいえませんが、公共建築では耐震補強の工事も急ピッチで進んでいるようです。
しかし、省エネに関しての先進的な対応は、公共建築物でさえまだ三次には届いていないような・・・ふとそんな気がしながら現場をあとにしました。
パッシブリフォーム~無暖房住宅を見学して
2012
先月下旬、太陽光などの省エネ設備の共同購入や省エネ型の家づくりを一緒に勉強しているグループ(PVソーラーハウス協会)の研修会があり札幌に行ってきました。
メインは、厳冬の札幌に建ちながら、坪単価50万円を切ってリフォームされた無暖房住宅(Q=0.35,C=0.1)という優れもの。
しかもドイツのパッシブハウスのリフォーム版の厳しい基準をパッシブハウス・ジャパンの監修のもとクリアしたというのです。
まるで半信半疑・・・というか2信8疑?という感じで、疑う気持ちのほうが大きかった。
見学会は朝8時30分の集合ということだったので前日より札幌入り。約20年前、前職のサラリーマン時代に仕事で出張して以来久しぶりの札幌でした。
見学会当日、どんよりとした空模様は集合場所にでかけるころには雪が降りしきるあいにくの天候となり、高速道路はクローズ。雪に慣れた北国の車でもノロノロ状態の中、江別市の見学場所に2台のバスで向かいました。
見学させてもらったリフォーム住宅は、一面白一色の団地の中に建つ樹脂サイディングに覆われて一際目立つスクエアな無落雪住宅でした。


壁の厚みがなんと550mm!天井700mmで床が600mm!という着膨れ(失礼!)。
窓に日本製では一番断熱性能が高いシャノンのトリプルガラス樹脂サッシを予算面から採用した結果、パッシブ基準では性能の高くない窓(熱貫流率1.23)の断熱性能を補うため躯体の断熱材ロックウールの厚みが厚くなったのだそうです。
ちなみに、熱貫流率とは、熱の伝わりやすさを示すもので、数字が小さいほど熱が逃げにくく断熱性能が高いといえます。
熱は、伝導・対流・放射の3要素で物から物へ伝わっていきますが、現実の熱移動はこの3要素が混在して起きるためそれをひとまとめにして「熱貫流」という概念を設定しています。
余談ですが、シャノンのトリプル樹脂サッシ(熱貫流率1.23)がドイツのパッシブ基準では性能が低いと言いましたが、トステム,YKKの樹脂サッシで熱貫流率2.33以下としか示されていませんので、日本で多く扱われているサッシは、さらにその約半分の性能しかないということになります。
次世代省エネ基準という今日本が掲げている基準では、三次地域で熱貫流率2.7以下にすればいいのでそれでも大丈夫?なのですが、熱貫流率1.0以上のサッシは使用禁止とかいうドイツでの厳しい基準とは比べものにならないほど幼稚だということがわかります。
脱線ついでに、今進めている弊社のモデルは、熱貫流率1.41で、グラスウールをベースにして今の段階ではまあまあの性能を実現できたのではないかと思っています。もっとも、断熱性能だけが省エネ性能の指標ではないので、費用対効果を考えながら最大の効果を出すよう省エネ性能を検討していくことが肝要ですが・・・。
話をもとに戻します。
見学会終了後の質疑応答の中で、そのスペック(断熱仕様)は、そこまで本当に必要なのか、行き過ぎではないのか?という質問がありました。とかく、断熱性能の数値合戦に終止する工務店が少なからず見受けられるため、それを危惧しての意見だったように思います。それに対し、確かな目標ー予算、断熱性能、エネルギー消費量等を検討して施主のメリットを最大限引き出したスペックがそうであったのであり、無用に数値を求めた結果ではないとの回答。裏打ちされた確かな指標があってこそ明確に答えられるのであり、そうした指標をもってしっかりと建物の性能が見える住宅づくりがこれから必要になってくるように思いました。
見学時の気温はうる覚えながら-7℃。室内は、無暖房にもかかわらず朝見学前17℃であったのが、大人数で見学していると人の発する熱で2階の温度はなんと20℃に上昇。
圧倒的な断熱性能で、35年間の冷暖房費の資産はわずか4万円とのことでした。
早速試算ソフトの燃費ナビを注文。届き次第我社でも無暖房住宅の試案をつくってみようと思っています。
また、できたら後日ご報告を。。
東北釜石でのこと
2012
昨年12月の半ばに、ある会で仮設住宅に断熱ブラインドを贈るにあたりそのブラインドを設置する
ボランティアの募集があり、夫婦で参加してきました。
百聞は一見にしかずといいますが、まさにその通りで想像を絶する惨状が、9か月経ってもまだ
生々しく残っていました。
それは、突然にやってきました。
宮沢賢治の故郷遠野の原風景を眺めながら山あいを抜け、同行したメンバーと楽しく会話を
しながら少々旅行気分で向かっていましたが、車のナビに登録した大槌町役場まであと2,3km
に迫ったころだったでしょうか、周囲はだいぶ開けてきてはいましたがまだ山は近くにあり海の
気配などまるでありません。

ふと、ゆがんだガードレールが目に入り、事故でもあったのかと思いながら、道路端に基礎が
見え、ああ新しい家が建っているんだなと一瞬思いました。
しかしその先を見るとずっとガードレールがひん曲がり、ハッとして道路端に目を転ずると
先ほど基礎ができていると思ったのは、上物をすべて流し去った後に残された基礎だけで
そんな景色が延々と続いているではありませんか。
不意に眼前に飛び込んできた津波の惨憺たる爪痕は、私たちを静かに待ち構え襲いかかる
ように我々の心を深くえぐり取り、皆一様にしばらく言葉を失ってしまいました。

はるか頭上3階建て屋上のフェンスが山側にひん曲がり、それ以上の波が来たことは頭では
解っても、どう表現すればいいかわからないけど体ではそれがどうしても理解できないといった
ような感じでした。
私の妻は、もし自分がこんな津波に遭遇していたら多分動くことができずに死んでいたと思う!
と確信をもって言っていたように。

いたるところ建物や、車にペンキで〇と☓の印がしてありました。まずは生存者の捜索を最優先
するため、発見されたご遺体は、まずその場所をペンキで示し、あとから回収し搬送が終わった
ことを再度示した跡なのだそうです。
その近くには、消防署や市役所の出張所があり多くの方が殉死されており、簡易に設けられた
祭壇には新しい花が手向けられ線香の香りが辺り一面に漂っていました。
9か月経った今でも、爪痕がそのまま残る現状に、悲しみや苦しみはとても和らいでいないだろう
ことが、初めてきた我々にも簡単に想像できるました。
沈黙の中で自然と皆でご冥福をお祈りし、断熱ブラインドを取付る仮設住宅へと向かいました。
後で仮設住宅の自治会長のお話を聞くと、我々でさえ胸を押しつぶされそうになった現状を毎日
眺めながら、スクールバスで仮の小学校へと通っているんだそうですが、親や兄弟の亡くなった
現場を通る苦痛に耐えきれず転向していった子どもたちがあまたいるとか。
ますます言葉もありません。

重たい気持ちを引きずりながら仮設住宅へ到着して、自治会長さんのもとへ恐る恐る伺うと
笑顔で迎えて頂き、その顔を見たときにはほんとホッとしました。ボアンティアで伺いながら
こちらが癒されていてはどうにもなりませんが・・・・・。
わずか5軒のお宅に断熱ブラインドを取付ただけで大したことはできませんでしたが、その間
被災された地元の方々とも交流することができ、貴重な経験をさせて頂きました。
義援金や物資での支援も必要だと思いますが、被災から時間が経てば経つほど物的支援
より心の痛みをどう癒してさしあげるかを考える必要があるのではないかと感じました。
義援金を送る気持ちはもちろん大事なことですが、それで終わったような気持ちになっている
とすれば、それは大きな間違いであることをまず知ることが被災していない我々の務めでは
ないかと現地を訪れて強く思いました。
自治会長さんは、手広くパン屋を営まれて学校にも卸しておられたそうですが、津波で工場
も家もすべて流されてしまったそうです。一時は、もう何もする気がしなかったそうですが、
この春完成予定の仮設店舗で仕事を再開できることになると嬉しそうに話しておられました。
開店されるときにはまた再会することを約束して帰途につきました。
暖かくなって再び訪れる日を楽しみにしているところです。

アンティーク家具
2012
今年の運勢は、七赤金星で、自分では失敗したと思ったことが、意外と結果オーライとなり周囲に
助けられる今期、自由闊達、ポジティブに振る舞うこと・・・困難や試練は多いけど学ぶことの多い年。
なんだそうです。
ということで、さっそくあっちこっちに出かけてます。
1日に、吉備津神社から倉敷の三井アウトレットパークへ。
昨日8日は、神戸の神戸家具に出かけ帰りの途中三田のプレミアム・アウトレットへ行って来ました。
一昨年、前回のモデルを建てるときにアンティークステンドグラスを入れたくてあちこち探していました。
その時出会ったのが当時三ノ宮駅の近くのガード下にあった神戸家具で、やっとイメージにあったもの
を見つけることができてからのお気に入りのお店です。
本当のアンティークは、実際に使いこなされてきたものでないと味わえないオーラみたいなものを感じる
のは私だけでしょうか。
いたるところで静かに鎮座し、雰囲気を醸し出すそれぞれの家具たちはまさに圧巻で、すっかり虜に
なってしまいました。
もっとも神戸の店舗に飾られているレストアされた家具は、高価でそうそう手が出るものではありません。
店の方には申し訳ないけど、ただただその静かな空間に身をおいて優しい時間を過ごすことが出来る
ことはなんとも気分を和ませてくれます。
そうはいっても、そうそう神戸までは来ることはできません。
そんな時オススメなのが、山崎の倉庫で年4回くらいされているレストア前アンティーク家具の倉庫市。
実用としては、少し手を加える必要がありますが、飾って楽しむことが主であればレストア前のものでも
十分大丈夫です。
今度は、来年4月頃開催予定とか。興味のある方は、神戸家具に問い合わせて案内を送付してもらい
ましょう。
素敵な家具たちに会えるかもしれません。リーズナブルでお気に入りを手に入れて楽しんでみませんか。
アウトレットパーク倉敷
2012
例年年明けに動き始めるのは、早くても2日以降なのですが
今年はなぜか血が騒ぎ(?)、元旦に出かけようとめずらしく私
から話を持ちかけました。
行先は、吉備津神社とアウトレットパーク倉敷。
昨年11月に買い換えた車のお祓いをしておきたいということと、
昨年12月にオープンしたばかりのアウトレットパークがどんな
感じなのかを見学に行きたいということで、岡山市の吉備津と
隣の倉敷市へ、帰省している息子と一緒に家族4人で行って
きました。
昼前に出発、順調に吉備SAスマート出口を出たのが12時過ぎ。
あと2kmというところでぱったり流れが止まり、チョロチョロと2時間
までは耐えたのですが、トイレには行きたくなるし、お腹は減るし
最後の交差点を曲ってあと500mで駐車場というところで諦めて
倉敷へ向かいました。
渋滞の中で息子らを降ろして徒歩で参拝させ、お札を買い求める
のがやっと。
いつもは、2日までに近くの神社にお詣りに行って、3日おもむろに
ちょっと遠出してお詣りするのがいつものパターンだったので、
ついそんな調子で心の準備もせず出かけ散々な目に遭いました。
それにしても忍耐強く待つ車列には脱帽です。
車だとこんなに辛抱しなければ参拝できないなんてちょっと・・いや
たいへん シンジラレナ~イ!

さて、それからどちらかというとこちらのほうがメインだったような
そんな気がするのですが、倉敷へ。
こちらは思ったほど混んでいなくて駐車場も割とスムーズに入る
ことができてホッとしました。
混雑はしていましたが、買い物ができないほどの人手ではなく、
こちらの方はかえって2日3日のほうが混んだのかもしれません。
ブランド物の高価な洋服が中心なのかなと思いましたが、それに
してはカラフルで若い女性向きな感じ。
息子曰く、「こんなの誰が買いに来るん?」と少々不満気味に
ひとりごとをボヤいていました。
物珍しさで1度は出かけてみても面白いかもしれませんが、そう
何度も足を運びたくなるものでもなさそう。
歳のせいかもしれないですね~。
唯一収穫は、ROCKPORTのカジュアルシューズ。皮靴2足で
1万円という価格で店内はパーク一番の混雑(個人的感想)。
混雑が財布のひもをゆるくさせられた感もありますけど。。
そのおかげで、別の店で生まれて初の福袋を購入。
その内容は・・・・・ご想像にお任せしますwa~^^;。