2023.9.13
高性能区画リノベーション part①
今回は、高性能区画リノベーションについて
2部構成にて紹介してみたいと思います。
古くなった家全体を、リノベーションやリフォーム等の改修をしようと
思い立ち見積したら、ビックりするほどの金額で、もう暫く今のまま
我慢ってことになった…という話もよく聞きます。
そこで、最初に結論からいうと、今回のお話しは、
家全体を改修しようとするのではなく、
場所(区画)を絞って改修し、改修する
部分は高性能にして快適な空間をめざす
=高性能区画リノベーションのお話しです。
場所をしぼって改修する・・・家の中でも活動している時間の長い場所や、
大切な場所にしぼって、その部分を改修することを計画します。
改修する部分は高性能な空間にする・・・活動している時間の長い場所、
あるいは大切な家族のいる場所なのだから、その部分を暖かく涼しくして
快適に暮らせることが、身体に優しく、心の余裕、豊かな生活にも繋がります。
また、光熱費を抑えることにもなるってことです。
具体的な説明をしていきましょう
1. リノベーションとリフォームってどう違うのか?
2. 高性能区画リノベーションとは?~もっと詳しく
3. 量より質を上げていきませんか
4. 高性能区画リノベーションの例
1.リノベーションとリフォームってどう違うのか?
リノベーション…リノベって略して言う場合もありますが、
最近よく耳にする言葉ですよね。オシャレなイメージはあるけれど、
よく言うリフォームとは一体何が違うのか、知らない方も多いのでは
ないでしょうか。
同じ意味と考えてしまいがちですが、基本的な考え方が違うんです。
リノベーションとは、(以下リノベと伝います)
既存の住宅を改修し、改修前より価値を高めることを指します。
リノベには、3つの要素があると考えています。
① 機能を回復させる
今現在は30代で子育て世代であったとしても、その10年後くらいには、
夫場2人だけになり、更に20年後にはリタイアしてずっと家にいると
想定してみてください。
それだけでも生活スタイルは全然変わることは簡単に想像できると思い
ますし、趣味や生活パターン、社交性内向性の違いによっても、それは
異なるものでしょう。既宅であるなら、時代とともに生活スタイルは大きく
変化しているのでなおのことです。
これから先の生活スタイルに合わせて、自分たちが生活しやすい、活動し
やすい間取りに変え、その機能を回復してやることが大切だと考えています。
② 性能を向上させる
ここでいう性能とは、家の断熱性、気密性、耐震性、耐久性、快適性、
省エネルギー性などのことを指します。
全ての性能を上げる方が良いに決まってます。
でも、費用的な面から、安心のための耐震性を重視するのか、それとも
省エネ性を、断熱性や気密性を重視するのか、そして各性能はどの程度に
上げるのかなど、検討する必要があると思います。
ちなみに、新築住宅などでよく聞く高性能住宅とは、まさにこれらの性能
を高めた住宅です。が…高性能といっても、例えば普通を100だとして、
110でも200でも高性能っていうだけでは、その良しあしを区別しにくい
ですよね。高性能を考えたい方は、その高性能ってどの程度なのかを確認し
比較することができるように、知識を身に着けておかないといけないのです。
今の段階では・・
もっと、分かりやすく統一した性能を表示する指標が早く普及すると良い
のですが・・・。ちょっと脱線しました。
弊社では、そのうち、特に断熱性、気密性、快適性、省エネルギー性などを
重視した改修を提案しています。
なぜなら、絶対必要なことだと考えているからで、快適で豊かに暮らせる家に
してないと、改修後の暮らしへの満足度が続かないからです。
(詳しくは次の項で。。)
③ 内外装や設備を入れ替える゠リフォームすること
いわゆるリフォームに当たる部分です。
あらためて、リフォームとは、老朽化した住宅を新築した当初に近い状態に
戻すよう、主として内外装(クロスや床の張替、外壁の塗替えなど)のやり
替えや、古い設備を入替えて新しくすることです。
しかし、今風の生活に合せて、LDK周辺に水回りを配置変更したりして、
使いやすい間取りに変えること(上記①)や、耐震性能を考慮して構造を
補強したり、断熱を高めて快適性を上げたりして性能向上を図る(上記②)
ような内容を含んでいないことが多いです。
目に見える部分をキレイにするのがリフォームの主なものだといえるでしょう。
続きは、part②へ