2023.9.13
高性能区画リノベーション part②
2. 高性能区画リノベーションとは?〜もっと詳しく
リノベーションの意味をしっかり確認頂いた上で、あらためて
高性能区画リノベの紹介を。。
高性能区画リノベの第一段階は、お客様の重視される場所で、一定
の生活が完結できるような区画を限定することからスタートします。
家の中で活動している時間が長いところに重点を置いて、快適な
生活が出来る範囲を検討していきます。
例えば、LDKを重視する場合、LDKを中心とし水回り(トイレ、洗面、
風品、キッチン)を含めると、寝る以外のほとんどの家時間を過ごせる
ことから、メインにはその改修を提案しています。
既存の住宅の場合、LDKの配置になってなかったり、トイレは西端、
お風呂は東端とバラバラであることもあります。
そんな、既存の構造に配慮しながら、間取りを変えて、水回りを集約する
よう重視する部分をひとまとめに区画するようプランを考え直していきます。
また、年老いたご両親(又は片親)、あるいは自分たち夫婦の寝室だけっ
て方もおられますが、その場合には、先ほどの集約させた水回りと一緒に
区画できれば一番良いと思います。
それが無理であれば、トイレと手洗い程度だけでも付けておくと年齢を重ねる
につれ重宝します。
そんな風に大切な部分をできるだけひとまとめに区画して、次にその区画した
部分の、耐震性能を上げたり、断熱したりと、性能アップを図っていきます。
この説明は、次の項で。
さて、このように、①機能を回復して、②性能を向上させ、お客様の要望に
合わせて満足度の高い住まいへと改修していくことを、高性能区画リノベと
言ってます。
高性能区画リノベのこと少しは理解いただけたでしょうか?
3. 量より質を上げていきませんか
もちろん、家全体をリノベできればいいのですが、改修費用が高くなって
しまうので、限られた予算を有効に活用するための案として積極的に提案
しています。限られた予算を、家全体に薄く広げて改修(リフォーム)する
考えもありますが、それが全て正しいとは思わないのです。
2.で説明したように、ひとまとめに区画した大切な部分にしっかり予算を集約
させることで、量より質を上げていくことが、同じ予算でも満足度を上げる
ことができると考えています。
そんな改修=高性能区画リノベを私たちは提案していきたいのです。
1.の②で高性能の性能とは、どんなものか説明しました。
弊社では、そのうち、特に断熱性、気密性、快適性、省エネルギー性などを
重視した改修を提案していると云いましたが、その理由を少しお話ししたい
と思います。
なぜ断熱や省エネ性などを重視すべきと考えているのか?
これまで、結構多くの方が、日本人は我慢強くて、暑さ、寒さは我慢すれば
耐えられるので、リフォームだけでいい・・・と。
断熱はあまり重視されていないんだなあと感じていました。(必要ないと
思っておられたわけではないと思いますが・・・)
しかし、温暖化等でこれだけ夏が暑くなってくると、我慢しているうちに
熱中症で亡くなられる…というニュースを多く耳にする状況になってきています。
加えて、室内での温度差が身体に負担を与えていて、寒暖差の激しい住宅での
生活で心筋梗塞、脳便塞・脳の病気の大きな要因になることが、建築と医学
とのコラボ研究で、わかってきました。
逆に、寒暖差の少ない家では、上記の病気になるリスクが少なくなるという
ことなんです。
加えて、頭痛や腰痛、生理痛、冷え性や不眠症、アレルギー、喘息やアトピー
などの数多くの生活習慣病といわれる多様な症状が軽くなったという調査報告
が出ています。
更には、魔法瓶のように熱の逃げ(入り)にくい室内空間を作ることで光熱費
を抑えることができるので、一石三鳥です。
最近どんどん高騰して、以前の倍になったと嘆いておられる家庭もある光熱費
ですが、請求書を見るのが怖いといったストレスを感じなくて済むのなら
一石四鳥になりますか(笑)。
4. 高性能区画リノベーションの例
最後に、参考までにこれまで施工した中から何点か施工例を
before
after