2024.3.15
あなたが知りたい 自然素材の家のメリット・デメリット
一生を過ごす場所だからこそ、身体にやさしい家づくりを目指したいという方にぴったりなのが「自然素材の家」。
今回は、自然素材の家を検討中の方向けに、自然素材の家ならではのメリット・デメリットについてまとめてご紹介。
気になるメンテナンスや価格事情についても解説していますので、自然素材についての基本情報が知りたい方はご一読ください。
さらにコラムの最後では、さまざまなテイストのおしゃれな自然素材の家をご紹介しますので、デザインの参考にぜひご覧ください。
Contents
自然素材の家とは?
自然素材の家とは、これといった明確な定義が示されてるわけではありませんが、一般的には「自然素材を取り入れてつくられた家」のことを言います。
住宅には、合成木材などの人工の木材や、外壁に使われるサイディング、ガルバリウム鋼板など、一般的には人工的に手が加えられたものが多く使用されています。
その一方、自然素材の家では人工的なものではなく、自然由来の素材がそのまま取り入れられています。
よく使われる自然素材の種類
こちらでは、住宅によく取り入れられている代表的な自然素材を3種類ご紹介します。
・イタリア漆喰
外壁や内壁の塗り壁材としてよく用いられているのが「漆喰(しっくい)」。漆喰は消石灰を主成分に、海藻糊やスサなどを混ぜて練り上げてつくられます。
漆喰を外壁材として使うメリットは、石灰の特性として防カビ性が高く、外壁にカビが生えにくくなるといった効果があること。また塗り壁は、職人の手によって仕上げられていくため、デザインの選択肢が多く、手作業ならではの風合いを感じることができるでしょう。
さらに、漆喰には調湿機能・防火性も備わっているため、内壁を漆喰の塗り壁にすることで、居心地の良い環境になるよう湿度をコントロールしてくれるほか、火が燃え広がりにくいといった効果も。
・珪藻土
「珪藻土(けいそうど)」は、漆喰と同じく住宅の塗り壁材として使われる建築塗料の一つです。珪藻土とは、珪藻(藻の一種)の殻の化石が堆積物となったもの。
漆喰と同じく塗り壁にすることで、高いデザイン性と独特な味のある見た目にできるのが魅力です。さらに、調湿効果や耐火性の高さはもちろんのこと、脱臭性もあるため、家の中の臭いを吸収してくれる効果も。
一方で、漆喰と比べると水に弱いという特徴があるため、基本的には内壁のみに使用されています。
・無垢材
内装のフローリングには、「集成材」と「無垢材」の大きく分けて2種類あります。
「集成材」は木材を接着剤で貼り合わせてつくられる木材で、一般的な住宅のフローリングにはこの集成材が取り入れられています。
一方で、自然素材の家に用いられてるのが、自然木をそのままくり抜いて使用する「無垢材」。接着剤などの人工的な化学物質が使われていないため、身体にやさしく、木のぬくもりを肌でそのまま感じることができます。
自然素材の家のメリット
ここからは、自然素材の家ならではのメリットを3つのポイントに分けて解説します。
・身体にやさしい
最大のメリットは、身体にやさしい家にできること。
具体的には、化学物質を含む建材を使用することで発生する「シックハウス症候群」やアレルギーの発症を防ぐことができるというメリットが。
さらに無垢材のフローリングは、木の匂いや肌触りなど常に木のぬくもりを感じることができるので、リラックスした癒しの空間が叶います。
・快適な住環境に
住み心地の良い快適な住環境にできるのも、自然素材の家ならではの魅力。
自然素材の家では、内壁を漆喰や珪藻土などの塗り壁で仕上げます。そのため、自然素材が本来持つ消臭・調湿効果によって、快適な住環境をつくることができるのです。
たとえば、梅雨のジメジメしている時期や、夏の蒸し暑いときには湿気を吸い取ってくれたり、反対に冬の乾燥の時期には、蓄えている湿気を出して湿度調節をしてくれます。
・経年劣化が楽しめる
自然本来の状態を保ったままの自然素材は、時間の経過とともに色や形が変わったりといった自然ならではの変化を楽しむことができます。
無垢材の色味が変化していく様子など、長い間住み続ける中で移ろいゆく自然の美しさを堪能できるのは、自然素材ならではのメリットです。
自然素材の家のデメリット
続いては、自然素材の家にするデメリットについて、代表的な3つのポイントを見てみましょう。
・価格が高くなる
自然素材の家は、一般的な住宅よりも価格が高くなってしまう傾向にあります。
それには、自然素材を手に入れるためには手間やコストがかかったり、高い技術を持つ職人による手作業が必要であるといった理由があります。
一方で、自然素材を使った家はより耐久性が高くなるため、床やクロスを張り替えたりといった大掛かりなメンテナンス回数は少なくてすみます。
初期費用としては高くなる傾向にありますが、長い目で見たときのトータルコストを考えると、決して高くはないとも言えるでしょう。
・キズや汚れがつきやすい
無垢材のフローリングは、集成材と比較するとキズや汚れがつきやすくなります。
自然木は柔らかいため衝撃を受けるとキズになりやすく、また飲み物などの水分を吸収しやすいといった特徴があるためです。
一方で、集成材は表面に化粧シートが貼られてコーティングされているため、キズや汚れにより強くできています。
無垢材を取り入れる場合は、このように自然にできる細かいキズや汚れも”自然素材ならではの味”として受け入れる気持ちを持っておきましょう。また、無垢材のフローリングの仕上げとして、表面を保護できる塗装をすることである程度対策をすることができます。
・お手入れが大変?
「自然素材の家は、お手入れが大変で後悔する」といった声をよく聞くので心配だという方もいるのではないでしょうか。
ですが、実は特別に手間をかける必要はありません。無垢材の日常的な掃除方法としては、集成材の場合と同じく表面のホコリを掃除機で除去するのみ。汚れが気になる場合は濡れ雑巾で拭いたあと、乾拭きをしましょう。
綺麗な状態を保つための心がけとしては、飲み物や水をこぼしてしまった際にできるだけ早く拭き取ること。そうすることで、無垢材が汚れるのを防ぐことができますよ。
おしゃれな自然素材の家【建築実例】
最後に、私たちエムズホームが手がける「自然素材の家」の建築実例をご紹介。自然素材の家にもさまざまなテイストがあるので、お好みのスタイルを見つけてみてくださいね。
・切妻屋根のかわいい家
こちらは、白い塗り壁と切妻屋根が可愛らしい自然素材の家。
玄関を入ると、収納たっぷりのシューズクローズが。
明るい色味の無垢材フローリングで、空間全体も明るく居心地の良い空間に。ナチュラルテイストな内装に、グリーンの観葉植物がよく合っていますね。
テーブルと椅子は、床の色味と合わせた木製のものをチョイス。全体的に統一感のある仕上がりに。
【関連コラム】おしゃれで可愛い家を作るコツ|注文住宅の外観・内装実例も紹介
・和モダンの居心地のよい家
こちらは、和モダンテイストの自然素材の家。
格子デザインと天井の梁見せデザインがおしゃれなLDK。和の雰囲気を思わせる丸いランプシェードで、可愛らしさもプラス。
ゲストルームとしても使用できる居心地の良い和室も。
・暖炉付きのカフェのような家
こちらは、アシンメトリーな屋根の形がおしゃれな外観。
自然素材の家には、自然のぬくもりが感じられる暖炉がぴったり。暖炉の前で暖まりながら、家族で談笑できる空間に。
広々とした洗面台は、モザイクタイルやペンダントライトでとってもおしゃれな空間に。
【関連コラム】カフェみたいな家の作り方|テイスト別の実例や外観・内装のポイントを紹介
広島県・島根県エリアで自然素材の家を建てるなら、エムズホームへ
いかがでしたか。こちらのコラムでは、自然素材の家のメリット・デメリットについて解説しました。
広島・島根エリアにて、自然素材のナチュラルテイストな家を検討している方は、エムズホームへご相談ください。
私たちエムズホームは、広島県・島根県エリアにて[愛着の持てる住まいづくり]をモットーに、自然素材と高性能を取り入れた安全で住み心地の良い家を提供しております。
可愛らしいカフェのような家、和モダンな家、レトロ調の家など、さまざまなスタイルの自然素材の家を手掛けておりますので、施工事例も合わせてご覧ください。