2023.9.30
イベント
家づくり勉強会
エムズホームの小谷です。
9/30(土)9月最後の家づくり勉強会を開催しました。
今回も小谷が担当しました。
これから家づくりを始める方へ
知っておいてもらいたいことが多くあります。
そんな思いで今年からスタートしました。
主にこんなお話をしています。
それは、営業マンがまだ話さない
2025.2030年と法改正のことです。
建築士である私は、お客様はもちろん家づくりをお考えであれば
家づくりの法改正・海外の住宅性能と日本はどうなのかなどに
ついて知っておかないといけないと考えます。
なぜなら、2025年に法律として、外皮性能の義務化が始まるからです。
※外皮とは、住宅の外周を指します。外壁、床、屋根、天井、窓、その他開口部分といった外皮の断熱性を数値で表します。
外皮平均熱貫流率「UA値」が小さいほど熱が出入りしにくく、断熱性能が高いとあらわされます。この取り組みは家庭から排出される二酸化炭素を減らし
温暖化を抑制するためでもあります。
2025年の法改正は、かなり低いUA値0.87の低基準での
法改正とされています。
しかし、2030年になれば、低基準ながらUA値0.6を
求められる基準(ZEH ゼッチ基準)に上がるようにされています。
国交省資料引用
たとえば、2025年に最低限の0.87基準をクリアした家を
安く建てたとします。しかし、2030年の法改正があれば
その後不適合住宅となる可能性があるのです。
建築コストだけを考えると、なるほど、たしかに今の基準だけギリギリで
クリアしておけばと安価で建てられるという面はありますが・・・。
光熱費・健康面まで考えると
目先の価格で選ぶ危険の方が高いと思います。
日本の家の省エネ(断熱)性能は世界最低レベル
WHO(世界保健機関) は 「住まいと健康に関するガイドライン」では
冬季の最低室温を18℃以上にすることを強く勧告していて、
小児・高齢者にはさらに暖かくとのことで、18℃を下回って寒くなるほど
循環器疾患や感染症、怪我のリスクが高まり健康に悪影響をおよぼす事がわかってきたようです。
気密性能を表す指標は各国で異なり、海外では「通気量」や「漏気回数」が主流。
日本で一般的な「相当隙間面積(C値)」についても
数値が小さいほど家の隙間が少なく・抜ける空気も少なく
高気密な家だと言えますが
日本は気密レベルも世界最低レベルなのです。
現在の日本では住宅の気密測定は義務付けもされていません。
県条例で4県程度ですが、世界を意識された県条例で
取組みされている県もあります。
他の先進国の家は省エネで暖かい
16℃を下回ると家主に改修命令が出る??
他の先進国には室温規定などがある中で、日本は我慢・忍耐を美徳として意識が高く
根性と精神力で乗り越えてきた国なのだと思います。
ですから、海外の高水準の基準を理解しながら、法改正だけを見るのではなく
住んでいる風土気候に合った性能にして、いかに外気温に左右されない室内環境、
電気代を気にせずとも省エネ性のある家で暮らしてもらいと願っています。
親としても、子どもらの生きる未来へ向け、先進国らしく
家庭から排出される二酸化炭素を減らし地球温暖化抑制をすべきなのです。
こんなお話を聞きに来ませんか?
次回は10/7.8の予約制で行います。
個別での勉強会です。
10;00~1組
14;00~1組
エムズホーム
小谷