2024.5.20
〈家族を守りたいあなたへ〉
“耐震等級”の基礎知識から重要性について
私たちが住む日本は、常に地震のリスクと隣り合わせな国です。
そこで、国が安心安全な暮らしを保障するために設けたのが「耐震等級」。
住宅の性能等級を、法律によって明確化しました。
しかし、その詳細を知らない方はまだまだ多いのが実情です。
そこで、今回は「耐震等級」について、基礎知識からその重要性、“エムズホーム”の取り組みまで詳しく紹介します。
島根・広島でこれから住まいづくりを始める人は、ぜひ参考にしてください。
・施工店により、標準としている耐震等級は異なります。
・私たち“エムズホーム”は、「愛着の持てる住まいづくり」をコンセプトに、高性能でスタイリッシュな住宅づくりを行なっています。
耐震等級とは?等級による違いは?
「耐震等級」とは、地震が発生した際の建物強度を評価する基準です。
2000(平成12)年、“安心して永続的に暮らせる住宅の実現”を目的に施行された「住宅品質確保促進法(品確法)」の中で、規定されています。
この法律が制定された背景には、住宅の建設や売買において、以下のような問題点が散在していたことがあります。
- 住宅性能を比較する共通ルールがなかった。
- 第三者的視点で客観的かつ公平に住宅性能を評価する基準がなかった。
- 住宅に関する紛争を専門的に処理する機関や方法がなかった。
- 消費者が住宅性能を正確に理解する術がなかった。
品確法によって、住宅建設から売買、アフターメンテナンスまで、一貫してその品質が保証されるようになりました。
品確法の“3本柱”が、「瑕疵担保責任」「住宅性能表示制度」「紛争処理体制の整備」ですが、その中でも「住宅性能表示制度」は、国が定める性能評価基準によって、公正中立な第三者機関が住宅の性能を評価し、等級分けできるようになりました。
(引用:国土交通省|住宅の品質確保の促進等に関する 法律の概要)
中でも、構造の安定性を評価する「耐震等級制度」は重要視されており、どの程度の地震に耐えうる性能かどうかで、3等級に区分されます。
では、それぞれの等級について詳しく解説します。
【耐震等級1】
こちらは、「数百年に一度発生する地震(震度6強〜7程度)による力に対して建物が倒壊・崩壊等しない程度」もしくは「数十年に一度発生する地震(震度5強程度)による力に対して損傷しない程度」の耐震性能を持ち、建築基準法で定められた“最低限”の基準をクリアした住宅が該当します。
評価基準は建築基準法内に明記されている以下の項目のみです。
- 地震に関する必要壁量
- 耐風に関する必要壁量
- 耐力壁量
- 壁の配置
- 接合部(筋交端部や柱頭・柱脚)の仕様
- 基礎の強度
- 横架材(梁など)の数量
【耐震等級2】
耐震等級1と比較して、「1.25倍の地震力がかかっても倒壊・崩壊しない程度」の耐震性能を持つ住宅が該当します。
耐震等級1の評価基準(=建築基準法で定められた仕様)に加えて、以下の項目が審査されます。
- 「積雪に考慮した」地震に関する必要壁量
- 「耐風等級2」以上
- 耐力壁量+「準耐力壁量」
- 「耐力壁線間の距離」≦ 8m
- 必要床倍率及び平均存在床倍率の算出
- 「胴差の端部と通し柱の接合部」「床及び種の外周横架材」の接合部確認
建築基準法の規定に加えて、これだけ詳細にまで審査することで、より高い耐震性能を評価できるのです。
【耐震等級3】
現状の最上等級である耐震等級3は、耐震等級1と比較して、「1.5倍の地震力がかかっても倒壊・崩壊しない程度」の耐震性能を持つ住宅が該当します。
評価基準は耐震等級2と同様で、求められる最低数値が高まります。
分譲住宅を購入する際や、新築住宅を建設する際は、この耐震等級がどこに区分しているかを確認することで、客観的にその住宅の耐震性能を判断できるのです。
(引用:住宅性能診断士ホームズ君|建築基準法と品確法住宅性能表示の比較)
耐震等級によって地震保険が割引される?
マイホームに安心して住み続けるために欠かせない「地震保険」。
この地震保険について、多くの保険会社は耐震等級に応じて割引制度を設けています。
そもそも、地震保険の保険料は、対象建物の構造種別や所在地によって算出されます。
ざっくり説明すると、「RC造やS造(=イ構造)か、木造(=ロ構造)か」「都道府県別に分類された1等地〜3等地のどこに該当するか」が基準です。
それに加えて、耐震等級が設定されてからは、等級に応じて10〜50%の割引が適応されるようになりました。
(「財務省|地震保険制度について」を元に作成)
ハウスメーカーによって耐震標準仕様が違うって本当?
先ほどもお話しした通り、住宅を建てる上で遵守しなくてはいけない「建築基準法」においては、“耐震等級1”であれば規定をクリアしていることになります。
そのため、ハウスメーカーや工務店によっては「標準仕様=耐震等級1」とし、それ以上の性能はオプションにしているところも少なくありません。
予算に限りがある場合には、その方がお客様にとって親切かもしれません。
しかし、地震に強い住宅にするためには、結局費用を追加して、耐震性能を上げなくてはいけないのです。
ですから、住宅建設の際に施工店を選ぶ際には、デザインや価格だけで判断するのではなく、「標準仕様がどれほどなのか」を確認して、正しく比較検討する必要があります。
エムズホームは“耐震等級3”が標準仕様
私たち“エムズホーム”は、耐震性能等級3を標準仕様にしており、震度7程度の地震力を受けても大きく損壊しないような構造計画をコンセプトに掲げております。
さらに、オプションで制振材の設置もご用意していますので、耐震等級3以上の住宅をご希望の方におすすめです。
(※ 制振材とは、建物に伝わる揺れのエネルギーを吸収する装置で、地震による被害をさらに軽減できます。)
そのほかにも、災害時に家族4人・一週間分の食料や日用品の収納が可能な「備蓄ストッカー」を標準装備し、オプションで停電時にLDKで家族4人が生活できる分の電力自給能力を持たせた設定も可能です。
このように、いつ大地震に見舞われるか分からない日本で暮らすためには、住宅にできる限りの備えをしておくことは決して無駄ではありません。
これらの装備は、地震だけではなく台風などその他災害時にも、大きな意味を持ちます。
「災害に強い住宅」、これこそ私たちエムズホームが理想とする“安心・安全な暮らし”のかたちです。
施工事例では、デザイン性と機能性を兼ね備えた住宅を数多くご覧いただけます。
これから住まいづくりをする方は、ぜひ参考にしてください。
まとめ|耐震等級3の住まいづくりが理想です
耐震等級とは、それまで基準が曖昧だった性能評価を、公平かつ正確に判断するための制度です。
現在、建築基準法上では「耐震等級1」で基準をクリアしてしまいますが、実際には近年発生した大地震時に多くの住宅が倒壊してしまっています。
ですから、今後起こる大地震に備えて、最上等級である「耐震等級3」の仕様にしておくことは大きな意味があります。
施工店を選ぶ際には、どれほどの等級が標準仕様なのかを確認しましょう。
家族の暮らしを守るためにも、新築戸建住宅をの建設を検討する際には「耐震設計」についてもじっくり考えてみてください。
広島・島根で“地震に強い”家を建てたい方はエムズホームにご相談を
私たち“エムズホーム”は、広島県三次市を拠点に創業1967年から“愛着の持てる住まいづくり”をモットーに、「温熱環境」「光・空気環境」「デザイン性」を重視した高性能住宅の設計施工をしております。
【お客様への“3つのお約束”】
- 1.私たちは、ストレスなく過ごして頂ける住まいの環境を整え、豊かな暮らしへの支援をし続けます。
- 2.私たちは、健康で、安心して暮らせる家(性能)を、断熱、気密、換気、空調、通風、採光、日射等についてシミュレーションで可視化してご提案します。
- 3.私たちは、豊かに暮らすための考え方、住宅ローン、LCC(ライフサイクルコスト)、光熱費、収納、家事楽、室内環境、地域貢献等)賢く住まうための知識など)をアドバイス。理想の豊かな住まいづくりの実現を一緒に目指して参ります。
高性能住宅は、省エネで光熱費を抑えられるだけではなく、地球温暖化対策につながるなど、環境問題へも寄与できます。
一生に一度の大きな買い物である「マイホーム新築」だからこそ、“高性能 × デザイン”の両方にこだわってみませんか?
広島県・島根県で家を建てるなら、エムズホームにご相談ください。