家づくりガイド

2023.11.30

注文住宅

三次市の注文住宅は寒さに強い家にすることが成功のポイント

三次市の注文住宅は寒さに強い家にすることが成功のポイント

広島県は一般的に温暖な地域だと思われていますが、瀬戸内海沿岸と山間地域では気候に大きな違いがあります。

三次市や庄原市、安芸高田市は広島県の中で、北部山間地域に位置している為、冬はとても寒い日が続きます。

三次市や庄原市、安芸高田市で新築住宅を計画、又は移住を計画される際には、寒さに強い家にすることが暮らしやすさに繋がります。

 

この記事のポイント
・三次市は冬の寒さが厳しく、11月から4月末までの6か月程度は光熱費が嵩む為、省エネ対策が必要です。
・三次市の住宅には、寒さ対策として高い断熱・気密性と適切な冷暖房の方法が求められます。

 

広島県の気候と三次市の気候の特徴

三次市の気候

広島県は全体的には温暖な気候ですが、島根県の豪雪地帯と接する山間部は冬の寒さが厳しい地域です。

広島県の沿岸部の年間平均気温は15~16度であるのに対して、山間部の備北地域に位置する三次市や庄原市の年間の平均気温は10~11度、冬は-7度程度になる事も稀にあり、積雪量も1~1.5m程度あります。

その為、暖房期間は長く、11月から4月末までの6か月程度は多くの光熱費がかかります。一方、夏はそれほど高温にならないのかと言えば31度を超えることはありませんが、6月から10月近くまでが冷房期です。

盆地である三次市は朝夕の寒暖差が激しく、川から運ばれてくる冷気がより寒さを厳しくしますが、その気候のおかげで、9月の下旬から11月にかけては、幻想的な霧の海が発生することがあります。

施工事例はこちらから

寒さと暑さに強い家に必要な断熱・気密性

断熱気密性の高い住宅

こちらの事例を詳しくご覧いただけます。
>>>安芸高田市吉田町の家

三次市や庄原市、安芸高田市では、暖房期間がおよそ6か月、冷房期間が4カ月続くため、1年のうちのほとんどがエアコンを稼働させ、冷暖房をしていることになります。

冷暖房が必要な時期が短い地域の家計と比較すると、エアコンにかかる費用が高額になりやすい為、新築時には住宅性能と冷暖房の方法という2つの面から住宅の省エネ対策をする必要があり、全館空調をおススメしている理由でもあります

住宅性能

家の中の温熱環境は、住宅の断熱性と気密性によって変わります。そして住宅に必要な断熱性の高さは、地域の気候に合わせる必要があります。

日本全国は気候によって8つの地域に分けられています。広島県の中で広島市や呉市は6、三次市や庄原市(旧庄原市)は5、庄原市や安芸太田町は4という地域区分になっています。

その為、広島県の中で庄原市や安芸太田町、次いで三次市や庄原市(旧庄原市)は広島県の中で、他の地域と比較して、高い断熱性を持たせる必要があります。

そして断熱性能にはその高さによって7から4までの等級が決められています。等級7は現時点で最も高い断熱性、等級4は最低限必要な断熱性です。

断熱性を高めれば高めるほど、快適性と省エネ性は向上しますが、新築時の建築費は嵩みます。最低限の断熱性にすると、酷暑や極寒の時期には快適さが低下し、光熱費も嵩みますが、建築費は抑えられます。

その為、住宅の新築時には、地域ごとの断熱性能等級の中で、新築する家に求める快適性と省エネ性に対して、家づくり予算の中で断熱性能に充てられる費用のバランスを考えながら、計画を進める必要があります。

新築時に費用が嵩んでも、断熱性を高くしておくと、日々の光熱費が抑えられるので、長い目で見ると、断熱性を高めておく方が費用対効果は高いです。

内装や間取りは、家族構成や暮らし方、好みによって異なりますが、温熱環境の快適さと、快適を維持する為の省エネ性は、どのご家族にも共通して必要不可欠です。

ただ、やみくもに断熱性を高めることだけに予算を使い、あきらめなくてはならない要素が増えてしまうと、家族の理想の家から遠のいてしまう可能性もあります。

その為、新築時には、施工を依頼する工務店に、どの程度の断熱性にすると家族の望む温熱環境調えられるのか、また、その為には建築費をどの程度充てる必要があるのかなど、納得がいくまで説明を受けることが大切です。

冷暖房の方法

三次市十日市東の家

こちらの事例を詳しくご覧いただけます。
>>>三次市十日市東の家

冷暖房の方法は、住宅の断熱性能と並んで、快適性と省エネ性に大きく関わります。断熱性と気密性を高め、住宅の内部を魔法瓶のようにした上で、選択する冷暖房の方法によって、暮らし始めてからの省エネ性と、新築時の導入費用に差が出ます。

一般的に床暖房や全館空調は、導入費用が嵩むため、ほとんどの住宅がエアコンで冷暖房をしています。三次市や庄原市も例外ではありません。

この場合、各居室にエアコンを設置する必要があり、間取りや住宅の規模にもよりますが、何台ものエアコンが必要です。

床暖房や全館空調より導入費用が抑えられるとは言え、部屋ごとにエアコンを取り付けると費用が嵩みます。

また、エアコンはスイッチを入れたり切ったりする時に、電気を消費することを考えると、各部屋の使用状況に合わせてスイッチのオンオフを繰り返すと、電気代も嵩んでしまいます。

特に1年のうちの多くの期間に、エアコンを稼働させている地域では家計に直結する問題です。そこで、エムズホームではエアコン2台で家中を冷暖房する独自の全館空調をおすすめしています。

小屋裏に設置したエアコンからの涼しい風、床下に設置したエアコンからの暖かい風を家中に循環させ、夏涼しく冬暖かい環境を生み出すシステムです。

家中を2台のエアコンだけで冷暖房できることと、高断熱高気密の住宅を組み合わせることが、少ないエネルギーで快適な温熱環境を創り出します。

しかも、エアコンメーカーが推奨していない方法ではありますが、一般的なエアコンを使用するので、導入費用はエアコン2台分だけです。

他の全館空調の方法と比べ、ダクトを使用しないのでメンテナンスが楽であることと、ファンを使用しないので、静かであるという特徴もあります。

全館空調について詳しいことを知りたいという場合には、お問い合わせください。

寒さに強い家に必要な窓の機能

ZEH 三次市十日市東の家

こちらの事例を詳しくご覧いただけます。
>>>ZEH 三次市十日市東の家

断熱性と気密性に大きく影響するもうひとつの要素は窓です。窓の性能によって住宅の断熱と遮熱の能力は大きな影響を受けます。

屋根、外壁、床の断熱・気密性をどんなに高めても、窓や玄関ドアなどの開口部から熱が出入りしてしまえば、住宅全体を魔法瓶のようにはできません。

開口部の断熱

住宅への熱の出入り

住宅の断熱で重要なのが、開口部の断熱性能を高めることです。なかでも窓は、熱の出入りが大きいので、断熱上の重要なポイントとなります。

冬の暖房時に、室内から逃げ出す熱の約6割が窓などの開口部からで、夏の冷房時に、室外から侵入する熱の約7割は窓などの開口部からです。

引用:経済産業省 資源エネルギー庁 住宅による省エネ

住宅の断熱性と気密性を高める為には、樹脂サッシと断熱ガラスが組み合わされた窓が必要です。樹脂サッシは樹脂の熱を通さない性質が断熱性を高め、弾力性が気密性を向上させます。

開き方タイプで変わる窓の気密性

窓には引き違い窓の他にすべり出し窓や上げ下げ窓、ドレーキップ窓などがありますが、この開き方タイプによって、気密性の高さが変わります。

この中で、日本の住宅で最も多く使われている窓は引き違い窓、寒い冬の時期が長い北欧では気密性の高いドレーキップ窓です。

引き違い窓は日本人の暮らしにあっている使いやすい窓ですが、気密性が低いという問題点があります。ただ、メーカーの開発力でサッシの構造を進化させた気密性の高い引き違い窓もあります。

窓は、部屋の使用目的やデザイン性に考慮して選ばれますが、利便性という面から引き違い窓を採用したい場合には、気密性の高い構造のサッシを選ぶことが大切です。

ガラスで変わる窓の断熱性と遮熱性

断熱ガラスには複層ガラス、Low-E複層ガラス、トリプルガラスがあり、複層ガラス→Low-E複層ガラス→トリプルガラスの順に断熱性も、ガラスの価格も高くなっていきます。

その為、屋根や外壁、床の断熱性とのバランスと予算を考え併せた上で、窓ガラスを選ぶことが大切です。

また、Low-E複層ガラスとトリプルガラスには遮熱タイプもあります。日射熱によって夏の冷房効果が低下することが予測される部屋には、遮熱タイプが役立ちます。

三次市で住宅を新築される際には、地域の寒さを乗り切れる住宅の断熱・気密性と、少ないエネルギーで快適な室温を生み出す冷暖房の方法を備えた家になるよう計画することが大切です。

ここまでお読みいただきありがとうございます。

私達エムズホームは、「いつまでも快適で省エネな生活ができる家」にする為にはどうしたら良いのかを常に考え続け、安心・安全・健康・省エネな暮らしの実現をお客様と一緒に目指しています。

過去の試みの中には失敗もありますが、過去の失敗経験は、より確実に暮らしやすい家づくりへの礎となっております。

こちらのブログは、エムズホームが採用している窓に関する内容ですが、過去の失敗例も取り上げて説明しています。

>>>おススメする樹脂サッシの特徴・採用するメリットを解説

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著者情報

小谷 幸裕

小谷 幸裕マスダランドビル株式会社 代表取締役社長

資格:一級建築施工管理技士・二級建築士・インテリアコーディネーター
現場監督を経て住宅の高気密高断熱に対し技術職として
長く経験を積んでまいりました

2019年に代表取締役就任
2023年初のHEAT20 G2・G3の家完成
各部屋の温度差が少なく、独自の全館空調を導入した
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