2022.11.20
新築住宅における”収納計画”の立て方は?スタイルの種類や考え方の手順について解説
新築住宅のプランを考える際に、どうしても間取りやインテリアデザインが注目されがちですが、実は快適でおしゃれな生活を維持するのに欠かせないのが「収納計画」です。
適材適所に使いやすい収納スペースを配置することで、家事負担が軽減できるだけではなく、モデルルームのような生活感のないすっきりとした暮らしが実現します。
しかし、ただ「収納計画」と聞いても、果たしてどのように考えればいいか分からない方も多いでしょう。
そこで、今回は「収納計画」について、基礎知識からスタイルの種類、考え方の手順について詳しく解説します。
島根・広島でこれから住まいづくりを始める人は、ぜひ参考にしてください。
・収納計画は、手順ごとにポイントを抑えて検討することが重要です。
・私たち“エムズホーム”は、「愛着の持てる住まいづくり」をコンセプトに、高性能でスタイリッシュな住宅づくりを行なっています。
そもそも「収納計画」とは?
「収納計画」とは、読んで字の如く効率的な収納をプランニングすることです。
ただし、ただ単に空いたスペースを収納に充てるだけでは正解とは言えません。
短期的・長期的・可変的な視点で総合的に検討する必要があり、住む人の生活に合わせたプランニングをすることが重要なのです。
特に、分譲住宅や賃貸住宅のようにどのような人が住むかが決まっていない家とは違い、注文住宅の場合は、住まい手の“今”と“未来”見据えた計画を立てなくてはならず、設計者やデザイナーのスキルが成功の鍵を握っています。
ですから、効率的で使いやすい収納計画を立てるためには、施主がしっかりと要望や理想を固めて、それを踏まえて設計者やデザイナーと十分なコミュニケーションを取ることが欠かせません。
収納に種類はある?トレンドやそれぞれのメリット・デメリットは?
「収納」と言ってもその形態は様々で、収納計画を立てる際は全ての特徴やメリット・デメリットを理解して、それらをうまく組み合わせなくてはいけません。
では、具体的にはどのようなスタイルがあり、それぞれどのような特徴を持っているのでしょうか?
システム収納
(引用:Panasonic|キュビオス)
システム収納とは、メーカーによって工場生産され、一つ一つのユニットを自由に組み合わせられるので、シーンや使い方に合ったキャビネットを作れます。
工場生産なので品質にムラがなく、様々なオプションを追加すれば、デスクやTV台、クローゼットとしても活用できる点が特徴です。
ただし、ユニットの最小単位が決まっており、フルオーダーというよりもセミオーダーーなので、1cm単位で現場に合わせるようなことができず、どうしても多少のデッドスペースができることはやむを得ません。
しかし、品質性能が安定していて施工も楽なので、コストを抑えてすっきりとした収納を作りたい方におすすめです。
造作家具
造作家具とは、一般の方が想像する置き型(移動可能)な家具ではなく、壁や床に固定される収納家具を指します。
現場の寸法に合わせて作るため、無駄なくスペースを活用できますし、入れるものに合わせて棚の高さや大きさも製作できる点がメリットです。
デザインも一から考えられるため、インテリアをトータルデザインしたい人にもおすすめします。
ただし、フルオーダーなので製作費は割高で、出来上がりまでには日数がかかる点には注意しましょう。
しかし、限られた空間をフル活用でき、さらには住む人が使いやすいようにフルカスタムできるため、新築の注文住宅では積極的に取り入れられています。
オープン収納
オープン収納は最近トレンドのスタイルで、壁に取り付けられた棚板に、お気に入りのアイテムをディスプレイするように収納します。
圧迫感がなく軽やかで、材料費や施工費もそれほどかからない点がメリットで、キッチンやリビング、トイレ、クローゼットなど様々な場所に採用されています。
ですので、皆さんも一度は目にしたことがあるでしょう。
ただし、箱や扉がないため、物を出し入れしやすい反面、常にキチンと片付けなくてはいけませんし、設置場所によってはホコリなども気になります。
デザイン性と使い勝手を考慮して、部分的に取り入れることをおすすめします。
独立した収納スペース
空間の用途に合わせて独立した収納スペースを併設させる方法もあります。
ウォークインクローゼットがその代表ですが、最近はそれ以外にも下記のような収納スペースが人気です。
〈シューズインクローゼット〉
玄関土間から靴を履いたままアクセスできるシューズインクローゼットは、靴だけではなくお子さんの遊具やアウトドア用品、防災グッズをしまうのにもぴったりで、来客時に玄関を慌てて片付ける手間もなくなります。
特に通り抜けができるウォークスルータイプですと、玄関土間からの動線とシューズインクローゼットからの動線の2方向を確保できるため、来客が多いご家庭や、お子さんが多いご家庭におすすめです。
〈ファミリークローゼット〉
ファミリークローゼットとは、ご家族の衣類などを各部屋のクローゼットではなく一箇所にまとめてしまうスタイルで、こちらも最近のトレンドです。
各部屋へ洗濯物をしまいに行く手間が省ける上に、家族の持ち物が把握しやすく、部屋ごとにそれぞれクローゼットを設置する必要がなくなります。
ただし、ランドリーなどとの位置関係や動線を考慮しないと、逆に家事負担が増えてしまう可能性もありますので注意しましょう。
〈パントリー〉
パントリーとは、キッチンに付属した収納スペースで、主に食糧貯蔵庫として使います。
共働きで休みの日にまとめて買い物をする人に人気で、出しっぱなしにすると雑多な印象になりがちな食料ストックや日用品をまとめてしまえるため、常に片付いたキッチンを実現しやすいです。
広めのスペースを確保すれば、冷蔵庫などのキッチン家電も収納でき、より洗練されたインテリアになります。
新築住宅で収納計画を立てる際のポイントや注意点は?手順はある?
「収納計画」を成功させるカギは、手順に沿ってポイントを抑えて進めることです。
ステップを飛ばしていきなり収納について考えても、なかなかうまくいきません。
これから紹介する順番で、ぜひじっくり検討してみてください。
ステップ① 現在の生活スタイルについて考える
まずは、現在ご家族がそれぞれそのような生活を家で送っているかを考えてみてください。
日用品や食料品はまとめて買いをするのか
お子さんはどのスペースで遊ばせるのか
自宅で仕事をすることはあるのか…
これらによって、収納の必要量や設置するべき場所は変わってきます。
例えば、パントリーを作ってもこまめに買い物に行くご家庭では無駄なスペースになりかねませんし、ファミリークローゼットを作っても思春期のお子さんがいれば結局個室に洋服などをしまうこともあるでしょう。
このように、一般的に便利と言われる収納スペースがどのご家庭にもフィットするとは限りません。
その家でどのように生活したいのかをじっくりイメージすることこそ、収納計画の第一歩と言えます。
ステップ② 未来の生活スタイルについて考える
新築住宅を建てるということは、そこにこの先何十年も住み続けるということです。
ですから、今の生活に合わせるだけではなく、未来を見据えたプランニングにすることも重要です。
例えば、まだお子さんが小さい場合は、成長に合わせて必要な収納量も増えてきますし、逆に大きくなって独立することが想定できる場合は、多くの収納スペースを作りすぎても無駄になってしまうかもしれません。
ひとまず、新築から10〜15年ほどの生活をイメージし、それに合わせた収納計画を立ててみましょう。
また、敢えて棚などを作り込まずに、フレキシブルに用途を変えられるようにしておくこともおすすめです。
ステップ③ 間取りについて考える
収納計画はあくまでも“暮らしやすさ”をサポートするものです。
ですから、あまり収納に執着しすぎてしまうと、理想の間取りとかけ離れて本末転倒になってしまうかもしれません。
大まかで構いませんので、理想的な間取りをまとめてみましょう。
すると、この場所にどのくらいの収納スペースが必要かが見えてきます。
ステップ④ 本当に必要な物をリストアップする
間取りのラフプランがまとまったら、その新居で本当に必要な物をリストアップしてみましょう。
「使わない物」や「とりあえず保管している物」を排除することで、ゆとりのある無駄のない収納計画ができあがります。
収納スペースは広ければ広いほど言い訳ではありません。
生活スペースとのバランスが重要です。
ステップ⑤ 「かさばるもの」「よく使う物」から収納場所を決める
収納したい物がある程度決まったら、まずはかさばるものや頻繁に出し入れするものからしまう場所を決めましょう。
本をたくさん持っているご家庭の場合は、どこで主に読書するのかについて考えることは大切ですし、掃除道具をどこにしまえば家事が楽になるかを考えてみると良いでしょう。
まずは使う頻度が高くボリュームのあるものから収納場所を決めて、段々と細かいものへ意識を移していくと、無駄のない収納計画が立てられます。
だたし、間取りを決めて余った場所に細かいものを分散して収納しようとすると、間違いなく片付けにくく家事が大変な家になってしまいます。
先ほど紹介したファミリークローゼットのように、“片付ける”作業をある程度まとめて考えることもポイントです。
ステップ⑥ 実際にそこで住んでいる様子をイメージする
収納計画の大枠がまとまったら、一度そこでの生活をイメージしてみましょう。
その際には、「家事動線」「家族の生活動線」の両方を踏まえたシミュレーションをしてください。
家族一人一人が朝起きて夜寝るまでの行動をイメージすることで、時間帯によって混み合う場所が分かります。
その部分の収納を重点的に検討することで、準備や片付けの手間を削減できるかもしれません。
ステップ⑦ 収納計画のブラッシュアップをする
住み始めたからの動線を確認したら、問題点や懸案点が必ずひとつは見えてくるはずです。
それを踏まえて設計者と打ち合わせを重ねブラッシュアップしていくことで、より使いやすい理想の収納計画に近づきます。
「いちいち細かいところまで考えるのは面倒」
「設計の人の手間を増やして申し訳ない」
そんな風に考える人もいますが、この作業こそ収納計画を立てる上で欠かせません。
ステップ⑧ デザインや使い勝手について考える
ここまできたら、最終的に収納のデザインや使い勝手について考えてみましょう。
扉を付けるのかどうかや、棚の高さ・奥行きはどうするか、形状やカラー・素材はどうするのかなど、完全予想図や図面、サンプルを交えながら、設計者やデザイナーとじっくりと打ち合わせしてください。
メーカーのシステム収納なら床やドアなどとトータルコーディネイトすることもできますし、無垢材を使った造作家具やオープン棚にすれば、一気に重厚感や高級感が増します。
エムズホームはプロと連携して“収納計画”をご提案します
私たち“エムズホーム”は、収納のプロと連携して皆さんにぴったりの収納計画をご提案させていただいています。
必要な広さや場所はお客様それぞれ異なります。
ご要望をじっくり伺った上で、使いやすく無駄のない収納計画を作成します。
そして、エムズホームの住宅で特徴的なのが、災害時に家族4人・一週間分の食料や日用品の収納が可能な「備蓄ストッカー」を標準装備している点です。
オプションで停電時にLDKで家族4人が生活できる分の電力自給能力を持たせた設定も可能なので、災害に強い家にしたい方は、ぜひご検討ください。
「ずっと住み続けられる住まい」、これこそ私たちエムズホームが理想とする“安心・安全な暮らし”のかたちです。
施工事例では、デザイン性と機能性を兼ね備えた住宅を数多くご覧いただけます。
これから住まいづくりをする方は、ぜひ参考にしてください。
まとめ|理想的な収納計画で快適な住環境に
生活に沿った収納計画を立てるということは、快適な住環境を整えることにつながります。
片付けやすく家事負担が少ない家は、気持ちよく生活していく上で欠かせない要素です。
今の生活とこれからの生活の両方を踏まえて、ステップに沿って収納計画について考えてみてください。
私たち“エムズホーム”では、豊富な知識と経験を持つスタッフが、お客様ひとりひとりに寄り添った家づくりをお手伝いさせていただきます。
後悔のない家を建てたいという方は、メール・お電話にてご相談ください。
広島・島根で“収納力のある”家を建てたい方はエムズホームにご相談を
私たち“エムズホーム”は、広島県三次市を拠点に創業1967年から“愛着の持てる住まいづくり”をモットーに、「温熱環境」「光・空気環境」「デザイン性」を重視した高性能住宅の設計施工をしております。
【お客様への“3つのお約束”】
- 1.私たちは、ストレスなく過ごして頂ける住まいの環境を整え、豊かな暮らしへの支援をし続けます。
- 2.私たちは、健康で、安心して暮らせる家(性能)を、断熱、気密、換気、空調、通風、採光、日射等についてシミュレーションで可視化してご提案します。
- 3.私たちは、豊かに暮らすための考え方、住宅ローン、LCC(ライフサイクルコスト)、光熱費、収納、家事楽、室内環境、地域貢献等)賢く住まうための知識など)をアドバイス。理想の豊かな住まいづくりの実現を一緒に目指して参ります。
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