家づくりガイド

2023.8.01

高気密・高断熱

吹き抜けのメリットを活かす空調と断熱|デメリットを回避するポイント

吹き抜けのメリットを活かす空調と断熱

空調は吹き抜けのある家の快適さに大きく影響します。開放的でおしゃれな空間と採光や風通しの良さなどのメリットがある吹き抜けには、エアコンの効率が悪くなり、冬は寒く夏は暑いという状況を生み出す恐れもあります。

吹き抜けのメリットだけを活かし、デメリットを生まない空調と断熱、間取りのポイントを確認しておきましょう。

 

この記事のポイント

吹き抜けのある家の温熱環境を調える為には、空調・断熱・気密の優れた性能が必要です。

吹き抜けのある家には明るさ、風通しの良さ、家族の自然な触れ合いなどたくさんのメリットがあります。

 

 

吹き抜けが暮らしに与えるメリット

温熱環境が調った吹き抜けのある家

吹き抜けのある家にはおしゃれな雰囲気が生まれますが、吹き抜けの良さはそれだけではありません。快適な室内環境や家族の自然な触れ合いのチャンスを生み出します。

明るく開放的な空間が生まれる

吹き抜けには大開口と組み合わせダイナミックな空間を演出する吹き抜けや、窓のない玄関に陽射しを届ける吹き抜けなど、様々なタイプがあります。

どのタイプも2階からの陽射しを1階に届けるという働きをして、晴れた日の昼間は照明を点けなくても家の中を明るく開放的にします。

もともと広さのあるリビングに吹き抜けを設けると、空間が縦にも拡がる上に、設計によっては縦に2連の窓を設けられるので、まるでアウトドアリビングのような愉しさを感じられます。

また、住宅全体のバランスから窓を設けない玄関は、階段と吹き抜けの組み合わせで、明るくなり、圧迫感のないゆとりのある空間にすることができます。

風通しが良い家になる

対面の窓があると風の通り道ができますが、さらに窓に高低差があると、風の通り道が立体的になり、家中の換気が良くなります。低い窓から高い位置の窓へと室内の熱が運ばれ外部に流れでていくので、冷暖房が必要ない季節には心地よい風が家中を通り抜けていきます。

玄関には風を採り入れる玄関ドアを採用すると、玄関からの風が吹き抜けを通して2階の窓へと抜けていくので、湿度が高くなりやすいという窓のない玄関の問題を防げます。

家族の自然なコミュニケーションが生まれる

家族の愛情を育む吹き抜け

吹き抜けのあるリビングは、リビングと2階の空間が繋がっている為、家族の気配を感じやすいという良さがあります。子育て中には、リビングやキッチンにいても、2階の子どもに声が届きやすいので、調理で忙しい時間帯にキッチンを離れる必要がなくなります。

また、子どもが一人で外出できる年齢になってからも、外出や帰宅の様子を把握できるので安心です。

 

M's home施工事例

 

吹き抜けがあると夏暑く冬寒いと言われる理由

吹き抜けがあると寒い家

陽射しの明るさと風通しの良さが得られ、家族の愛情が育まれる吹き抜けですが、吹き抜けがあると夏は暑く冬寒いので冷暖房が嵩むという意見もあります。暖房機器やエアコンが生み出す暖かさや涼しさが、縦に拡がった空間に拡散してしまうということがその理由です。

確かに空気には冷えると下降し、暖まると上昇するという性質がある為、夏は涼しさが1階に留まり、冬は暖かさが2階の天井付近にと昇って行ってしまいます。

では、吹き抜けがあっても、適切な室温が維持されるようにする為にはどうしたら良いのでしょうか?

断熱性と気密性

どのような住宅にも断熱性と気密性は必要ですが、特に吹き抜けやスキップフロアなど、空間が拡がる間取りには、特に高い断熱性と気密性が求められます。

住宅全体からの熱の出入りをなくし、魔法瓶のような状態にすることが、吹き抜けがあっても冷暖房を効率よく働かせることに繋がるからです。

また、断熱性と気密性が十分な住宅であれば窓の結露が発生しないので、吹き抜けを設けると高い位置の窓にカビが生えるという問題もおこりません。

吹き抜けに必要な空調の方法と空気が循環する間取り

魔法瓶のようになっている住宅では、空間が繋がっていればいるほど、冷暖房の効率が向上します。少し前までの日本の住宅では、住宅全体の断熱性・気密性が不十分だったため、各居室にエアコンを取り付け、使用する部屋だけ冷暖房をしていました。

このような冷暖房の方法を取っている住宅に吹き抜けがあれば、暖かさ、涼しさが拡散してしまい、吹き抜けのある部屋は夏は暑く冬は寒い家になってしまいます。

一方、家の中の空気が循環する設計がされた魔法瓶のような住宅では、少ない冷暖房機器と、シーリングファンやサーキュレーターとの組み合わせで、家中に暖かさ、涼しさが届く全館空調ができます。

例えば、暖房用床下エアコンと冷房用小屋裏エアコンを組み合わせると、たった2台のエアコンを使い、最小限のエネルギーで家中の冷暖房ができます。この方法では、吹き抜けが冷暖房の効率を下げるどころか、より全館空調の良さを向上させます。

窓の遮熱対策

断熱性の高い住宅には断熱性の高い窓が使われていますが、夏の室温上昇を防ぐ為には、それだけでは足りません。特にリビングの窓の場合、南向きになっていることが多いので、窓ガラスに断熱だけではなく、遮熱機能を持たせる必要があります。

高い位置にある窓は、低い位置にある窓より陽射しが入ってくる時間帯が長いので、冬は暖かで良いのですが、夏は確実に冷房の効率を低下させます。北向き以外の窓には遮熱機能のあるガラスを選びましょう。

 

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吹き抜けのある家を計画する際にチェックすべきポイント

吹き抜けのある家を計画する際チェックすべきポイント

温熱環境への影響の他に、吹き抜けには住宅全体の床面積や耐震性との関わりがあります。

床面積とのバランス

吹き抜けを設けると、その分2階の床面積が削られてしまいます。住宅の密集地の狭小住宅で、隣家との距離がほとんどなく、「吹き抜けを設けなければ1階の部屋への採光が全くできない」というような切羽詰まった状況であれば、居室の面積を削ってでも吹き抜けが必要でしょう。

一方、隣家との距離がある敷地で、家族の人数が多く、2階に子ども部屋や書斎を造りたいという希望があり、吹き抜けがなくても十分に採光できるといった状況もあります。

そのような場合、家族の暮らし方や家族構成と、家全体の床面積のバランスを考え、無理に吹き抜けを設けない方が家族一人一人の空間を持てるかもしれません。

吹き抜けを設けるかどうかは、敷地と隣家や通りとの距離や位置関係、家族構成、家族が望む居室数などを考え併せた上で、決めていくことが大切です。

耐震性

柱が少なくなる分、吹き抜けには耐震性が低下するリスクがあります。そのリスクを回避する為には、耐震性を低下させない設計がされていることと、十分な耐震性能を備えていることが求められます。

吹き抜けのある家には、建築基準法に定められている等級の中で最も耐震性の高い等級3が理想的です。

1-1 耐震等級(構造躯体の倒壊等防止)

地震に対する構造躯体の倒壊、崩壊等のしにくさを表示します(等級3〜1)。

極めて希に(数百年に一度程度)発生する地震力が建築基準法で定められており、性能表示制度ではこれに耐えられるものを等級1としています。

想定する地震の揺れの強さは、地域により異なりますが、この揺れは、東京を想定した場合、震度6強から7程度に相当し、関東大震災時の東京、阪神淡路大震災時の神戸で観測された地震の揺れに相当します。

等級は1から3まであり、等級2は等級1で耐えられる地震力の1.25倍の力に対して倒壊や崩壊等しない程度を示しており、等級3では1.5倍の力に耐えることができます。

1-2 耐震等級(構造躯体の損傷防止)

地震に対する構造躯体の損傷のしにくさを表示します(等級3〜1)。

希に(数十年に一度程度)発生する地震力が建築基準法で定められており、性能表示制度ではこれに耐えられるものを等級1としています。

想定する地震の揺れの強さは、地域により異なりますが、この揺れは、東京を想定した場合、震度5強に相当します。

等級は1から3まであり、等級2は等級1で耐えられる地震力の1.25倍の力に対して損傷を生じない程度を示しており、等級3では1.5倍の力に対して損傷を生じない程度のものとなります。

引用:一般社団法人 住宅性能評価・表示協会 地震などに対する強さ

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小谷 幸裕

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