2023.2.01
“サスティナブル住宅”とは?ポイント・補助金について
最近よく耳にする「サスティナブル」という言葉ですが、皆さんは住宅にも関係していることをご存知ですか?
その詳細を理解している方はまだまだ少ないかもしれません。
そこで、今回は「サスティナブル住宅」の概念やポイントを紹介します。
島根・広島でこれから住まいづくりを始める人は、ぜひ参考にしてください。
■ 様々な視点から持続可能性を考慮したプランニングが必要です。
■ 私たち“エムズホーム”は、「愛着の持てる住まいづくり」をコンセプトに、高性能でスタイリッシュな住宅づくりを行なっています。
“サスティナブル”ってどういうこと?SDGsとの関係は?
サスティナブル(Sustainable)とは、日本語に訳すと「維持できる」「耐える」などの意味になります。
ここから派生して作られたのが、皆さんも一度は聞いたことがある“SDGs(Sustainable Development Goals)”です。
「持続可能な開発目標」と訳され、人々の生活を未来永劫継続するためのスローガンとして、世界中で掲げられています。
この17の開発目標を軸に国土交通省やその他団体が推進しているのが「サスティナブル建築」「サスティナブル住宅」です。
サステナブル建築とは、設計・施工・運用の各段階を通じて、地域レベルでの生態系の収容力を維持しうる範囲内で、(1)建築のライフサイクルを通じての省エネルギー・省資源・リサイクル・有害物質排出抑制を図り、(2)その他地域の気候、伝統、文化および周辺環境と調和しつつ、(3)将来にわたって人間の生活の質を適度に維持あるいは向上させていくことができる建築物を構築することを指します。
※こちらのように、団体によっては「サステナブル」と表記する場合もあります。
まとめると、以下の3つがサスティナブル建築・サスティナブル住宅の軸となります。
- ●「地球環境」への配慮(環境を持続可能にするための措置)
- ●「地域環境」への配慮(周辺の環境・文化を持続可能にするための措置)
- ●「生活環境」への配慮(快適な生活環境を持続可能にするための措置)
地球環境の保全に貢献できる配慮、周辺環境へ溶け込み、かき乱さない配慮、永続的に住み続けられるようにするための配慮こそ、サスティナブル住宅には欠かせません。
そのため、以下7つのキーワードが設計・施工の重要なポイントとなります。
- 「省エネ」:地球環境への負荷を極力抑えて経済的にも有利になる
- 「安全」:日常はもちろん災害時も安全に暮らせる
- 「健康」:病気の発症リスクを抑えるための、適切な室内環境を整える
- 「快適」:心地よく感じられるような、温度・光・音・空気を保つ
- 「便利」:ライフスタイルに合った間取りや動線、ITなどの技術環境を整える
- 「更新」:変化に伴いフレキシブルに対応できる可変的な間取りにする
- 「不変」:ずっと愛着を持って住み続けられるデザインを取り入れる
これらの要素を踏まえて計画された住宅こそ、「サスティナブル住宅」と呼べます。
最近は、環境配慮に特化したZEH住宅やパッシブデザイン住宅なども注目されており、その施工事例は増え続けています。
〈関連コラム〉
“ZEH住宅”を後悔しないための8つの注意点・デメリットとその対策について
“サスティナブル住宅”を実現するためのポイントは?
では、「サスティナブル住宅」を実現させるためには、どのようなポイントを押さえれば良いのでしょうか。
ここでは、特に重要な点を紹介します。
■ 高い耐久性・耐震性
その住宅をサスティナブル(持続可能)にするためには、経年劣化や災害の影響を受けにくい高い耐久性・耐震性が必要不可欠です。
木造住宅において、その耐久性・耐震性を評価する指標として用いられているのが、「耐震等級」。
2000年に施行された「住宅の品質確保の促進等に関する法律(通称:品確法)」の中で規定されています。
耐震等級1 | 建築基準法で定められている最低レベルの耐震力を持つ |
耐震等級2 | 建築基準法で定められている最低レベルの1.25倍の耐震力を持つ |
耐震等級3 | 建築基準法で定められている最低レベルの1.5倍の耐震力を持つ |
耐震等級が高ければ高いほど地震の被害を最小限に抑えることができます。
※公的な等級認定はオプションです。
〈関連コラム〉
〈地震に強い家を建てたい方必見〉“耐震等級”の基礎知識から重要性について
■ サスティナブル建材の使用
リサイクル資源を加工した構造材や内装材なども開発が進んでいますが、最も住宅に取り入れやすいのが「木材」です。
木材は、コンクリートや鉄骨、その他ビニル系材料と比べ、加工・生産過程で排出されるCO2量が少ない上に、木々を伐採・植林し続けることで森林が活性化し、成長過程に置いて多くのCO2を吸収します。
木材の中でも特に国が推奨しているのが、「国産材(国内産木材)」や「地域材(その地域で伐採・加工された木材)」の利用です。
海外から輸入される木材と比べて、運搬に使用するエネルギー量・化石燃料量が少ないため、より環境に良いとされています。(参考:森林・林業学習館|ウッドマイルズとウッドマイレージ)
そのため、現在では「脱炭素社会の実現に資する等のための建築物等における木材の利用の促進に関する法律」によって、住宅・公共施設における木材の積極的利用が推奨されており、構造体・内装材共に木質にこだわった事例は少なくありません。
■ 断熱性・気密性
住宅の断熱性・気密性を高めることで、空調効率を上げ消費エネルギー量を削減できるだけではなく、空間ごとの室温差を小さくし、ヒートショックなどの健康被害を発症するリスクを抑えられます。
電力などに頼らず室内温度を一定に保てるため、環境面・健康面だけではなく、防災面でもメリットと言えるでしょう。
高気密・高断熱は、省エネでエコな住宅を実現できるだけではなく、停電時の生活環境も維持できます。
■ 自然エネルギーの活用
環境への負荷を受容的に抑制するだけではなく、自然エネルギーを取り入れて買電量を減らす能動的なアプローチも重要です。
太陽光発電や地熱利用、雨水利用などの設備だけではなく、開口部デザインや庇の設置によって、室内に入る日射熱を調節することも含まれます。
このような自然エネルギーを活用する仕組みを備えることで、CO2の排出量を防げるだけではなく、光熱費削減という経済的な大きなメリットも生み出します。
■ 可変性のある間取り
「サスティナブル住宅」の要素は、環境面にとどまらず、可変性・フレキシビリティも重要です。
その住宅に長い間住み続けられるようにするためには、時の流れと共に変化したライフスタイルや家族構成へ順応できなくてはいけません。
新築当初から何十年後のリノベーションを見据え、「将来的に二世帯にできるように事前に配管・配線をしておく」「子供の誕生に合わせて、一部屋を二部屋に分けられるように窓を複数つけておく」などの“備え”を盛り込んでおくことも重要です。
デザインリノベーションだけではなく、「断熱リノベーション」や「耐震リノベーション」も承っております。
■ 愛着の湧くインテリアデザイン
長きに渡り住み続けるためには、居心地の良いインテリアデザインは欠かせません。
どうしても、家は住んでいれば汚れたり傷ついたりしますが、それも“その家の歴史”として受け止められれば、愛着のあるマイホームになるはずです。
経年変化が味わいとなる無垢フローリング材や漆喰壁など、自然素材を取り入れながら、トレンドに捉われすぎない「あなただけの住まい」を作りましょう。
■ 周辺に溶け込む外観デザイン
SDGsにも掲げられている通り、「住み続けられるまちづくり」も大切なポイントです。
いくらその住宅の性能を高めても、それが周りの環境を阻害したり、うまく溶け込まず反感を買ってしまうようでは“持続可能”とは言えません。
地域の環境を壊さず、近隣の日射・通風を妨げないことはもちろん、騒音・悪臭トラブルを起こさないための配慮が必要となります。
また、その地域の景観条例など外観デザインに関する規定も必ず確認しましょう。
“地域に根付いたハウスメーカー”として、あなたのマイホームづくりを安心してお任せいただけます。
■ 災害に備えた設備
安心して生活していくためには、万が一の時に備えた設備を整えておくことも重要です。
特に、台風や地震などの自然災害が多い日本においては、家を長持ちさせる上でも欠かせません。
構造・間取り・設備・仕様においてポイントを抑え、「災害に強い家」「防災に特化した家」にしましょう。
そのほかにも、防災に特化したオプションをご用意していますので、災害に強い住宅を建てたい方は、メール・お電話にてご相談ください。
〈関連コラム〉
■ 安心できる保証サービス
「家は建てたらそれで終わり」という訳ではありません。
住み始めれば、少なからず不具合や故障などが見つかることもあるでしょう。
そのため、新築した施工会社との付き合いは、引き渡された後もずっと続きます。
また、家を長持ちさせるためには、定期点検も欠かせません。
引き渡した後も末長く付き合い続けられる会社を選びましょう。
また、その会社の保証サービスもしっかり確認してください。
私たち“エムズホーム”では、下記のサービスを含めた「家価値60年サポート」を行なっています。
- ・第三者による地盤保証
- ・長期修繕(メンテナンス)計画作成サービス
- ・住宅履歴管理・報告
- ・定期点検・報告
- ・防蟻工事 & 防蟻保証
- ・24時間365日サポートデスク
- ・設備フリーメンテナンス(設備延長保証)
- ・緊急対応サービス
“サスティナブル住宅”に関連する補助金は?
サスティナブル住宅の建設をご検討中の方におすすめしたいのが、「補助金の活用」です。
ただし、事業によって申請条件や対象となる工事が異なりますので、補助金に関する十分な知識を持つ会社へ相談しましょう。
このほかにも、都道府県・市町村などの自治体で独自の補助事業を行なっている場合もあるため、必ずそちらもチェックしてください。
※どちらも、期間中であっても予算がなくなり次第終了してしまう可能性がありますので、ご利用の場合は早めに申請しましょう。
「長期優良住宅」として認定を受ければ、補助金だけではなく、税控除などの特例を受けることができる場合もありますので、そちらも併せてご検討ください。
国土交通省|長期優良住宅認定制度の概要について(新築版)
エムズホームの家は「高断熱・高気密」が標準仕様
私たち“エムズホーム”では、お客様の快適な暮らしを実現させるために、「高断熱・高気密」を標準仕様としています。
■ UA値が0.39以下
家の「室内と外気の熱の出入りのしやすさ」を表すUA値が0.39以下になるようにプランニングいたします。
特に、屋根・天井の断熱材は、高性能グラスウール310mmを使用し、冬場の寒さはもちろん、真夏に小屋裏(天井裏)に蓄えられる熱気が室内に伝わることを抑えます。
UA値が低いということは、空調効率がアップするということ。
“エムズホーム”で新築したオール電化住宅の電気代年額平均は122,640円(月額10,220円)と、省エネ性も立証されています。
■ Uw値が0.94以下
UA値が家全体の断熱性を示しているのに対して、Uw値は“窓”の断熱性を示す指標です。
窓は、外壁などよりも熱損失量が多く、重点的に断熱をしなくてはいけない場所。
ですから、“エムズホーム”では、「樹脂サッシ」+「断熱ガス入り金属膜トリプルガラス」を標準仕様としています。
ヒートブリッジ(熱橋)と呼ばれる“熱の出入り口”となりやすいアルミサッシにせず、熱伝導率の低い樹脂サッシにし、さらに最高峰の断熱性をもつトリプルガラスを入れることで、窓辺の温度差による不快感を抑え、結露の発生も防げます。
まとめ|サスティナブル住宅はこれからの“当たり前”に
日本は今までスクラップ・アンド・ビルドが当たり前で、築30〜40年程度で建て替えを検討する人は少なくありませんでした。
しかし、それでは環境面・経済面・生活面での負担が多く、あまり良いことがあるとは言えませんよね。
これからは、住宅も「サスティナブル」なことが当たり前な時代に突入します。
構造・性能・間取り・設備・アフターサービスなど、様々な観点から住宅の“持続可能性”について考えてみましょう。
私たち“エムズホーム”は、「愛着の持てる住まいづくり」をコンセプトに、お客様ひとりひとりに寄り添った家づくりを、豊富な知識と経験を持つスタッフがお手伝いさせていただきます。
後悔のない家を建てたいという方は、メール・お電話にてご相談ください。
広島・島根で“サスティナブル住宅”を建てたい方はエムズホームにご相談を
私たち“エムズホーム”は、広島県三次市を拠点に創業1967年から“愛着の持てる住まいづくり”をモットーに、「温熱環境」「光・空気環境」「デザイン性」を重視した高性能住宅の設計施工をしております。
【お客様への“3つのお約束”】
- 1.私たちは、ストレスなく過ごして頂ける住まいの環境を整え、豊かな暮らしへの支援をし続けます。
- 2.私たちは、健康で、安心して暮らせる家(性能)を、断熱、気密、換気、空調、通風、採光、日射等についてシミュレーションで可視化してご提案します。
- 3.私たちは、豊かに暮らすための考え方、住宅ローン、LCC(ライフサイクルコスト)、光熱費、収納、家事楽、室内環境、地域貢献等)賢く住まうための知識など)をアドバイス。理想の豊かな住まいづくりの実現を一緒に目指して参ります。
高性能住宅は、省エネで光熱費を抑えられるだけではなく、地球温暖化対策につながるなど、環境問題へも寄与できます。
一生に一度の大きな買い物である「マイホーム新築」だからこそ、“高性能 × デザイン”の両方にこだわってみませんか?
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