2023.12.15
あなたのあこがれを実現する 薪ストーブで冬を楽しく
薪ストーブのある家を注文住宅で実現したいと思われている方の中には、寒い地方に暮らす方が多いことと思います。
確かに薪ストーブには高い暖房力があり、その他にも家族の団欒の時間をより楽しくしたり、寛ぎの時間に癒し効果を生み出したりする魅力があります。
三次市の薪ストーブのある家の事例を紹介すると共に魅力と注意点を見ていきましょう。
・薪ストーブには複数の種類があるので目的に合わせて選ぶことが大切です。
・地域の環境によっては近隣に迷惑がかかる恐れがあるので計画は慎重に進めましょう。
Contents
薪ストーブのある家の魅力
雪が多く降る地域では、冬の間は夜間の外出は控え、家族揃って家でお過ごしになることが多いと思います。三次市も例外ではありません。
薪ストーブには、そのような長い夜の時間を暖かく楽しくする魅力が詰まっています。
家族の愛情が育まれる
近年はリビング中心の間取りが多くのご家族に好まれています。家にいる時間の多くはリビングで過ごすというライフスタイルのご家族が増えているからなのでしょう。
薪ストーブのあるリビングでは、炎の揺らぎや薪の爆ぜる音が家族一人一人に安心感と心の落ち着きを与え、静かに家族の愛情が育まれます。
火のある暮らしの良さとは?
昔の日本家屋には囲炉裏があり、火は生活の中で欠かせないものであった。囲炉裏だけでなく、キャンプファイアや焚き火においても、人が火の周りに集まって会話をする様子が見られ、火はコミュニケーションを促進する場作りの重要な要素として用いられてきた。
環境心理学の分野では、「自然の風景には癒しの効果があり、見ていると集中力が回復する」ことがよく知られており、「火にも同様の効果があるのでは」と考えたのである。
中略(実験の様子と他の自然界における癒し効果と、癒し効果とコミュニケーションの関係についての説明)
暖炉の火によって、火の周りに家族が集まってコミュニケーションが増進される効果や、男女間の親密度が増すというような効果も、また期待される
引用:火のある暮らしの効用研究 -暖炉があると会話相手との親密度が増すか?-
上記は室内での火の効果を立証する為におこなわれた、暖炉のある部屋でのコミュニケーションの実験について書かれた文章の一部ですが、薪ストーブの炎にも同じような効果があると考えられます。
柔らかな暖かさで家全体が暖まる
輻射式の薪ストーブからの遠赤外線は壁や床、家具に届き家全体を暖めます。その暖かさは室内にいる家族を陽射しのような優しさで暖めます。
また、火を落とした後も、暖かさが残るので朝の寒さが和らぎます。
調理を楽しめる
薪ストーブの種類によっては、調理ができます。
電気やガスを使わずに暖房ができる
電気やガスを使わずに暖房ができるということには2つの良さがあります。
停電時にも暖房ができる
温暖な地域であっても、冬の時期に暖房が使えないと辛い状況になりますが、寒い地域では、我慢の限界を超え、健康にも悪影響が出てしまいます。薪ストーブがあれば、そのような過酷な状況を避けられます。
エネルギーを節約できる
近年は家庭での省エネ性を高める為、住宅の断熱性を高める、太陽光発電でエネルギーを創るなどの取り組みがされていますが、薪ストーブも家庭の省エネに繋がります。
また、薪を使うということは、古い木を活用することになるので森の再生にも貢献します。日本の森が再生していけば昔のように、優良な国産材が入手しやすい日本の家づくりという将来が見えてきます。
薪ストーブの種類
薪ストーブには、暖房方式や材質、デザインによって複数の種類に分けられます。薪ストーブを設置する目的に合わせて、最適なタイプを選ぶことが大切です。
輻射式と対流式の違い
一般的な薪ストーブは輻射式です。暖まった空気が部屋全体に拡がっていきます。壁や床が暖まり身体もじんわりと芯から暖まります。
ストーブ本体が高温になるので、煮込み料理ができるのですが、子どもがいるご家庭では、ストーブに近づくと火傷をする危険があるので注意が必要です。
対流式は室内からの空気と薪ストーブ内の暖かい空気で対流を発生させ、部屋全体に暖かさを拡げます。
輻射式より早く暖まることと、本体が高温になり難い良さがありますが、暖かさの体感は、エアコンに近いものがあります。また、このタイプの薪ストーブは、調理ができません。
鋳物と鋼板の違い
金属を高温で溶かして型に流し込み鋳造される金属製品が鋳物です。鍋や鉄瓶、蛇口などの他に、マンホールの蓋や銅像にも幅広く使われています。
遠赤外線効果が高いので、他の材質の薪ストーブより体が温まります。
1枚の鉄板から成形される鉄製品が鋼板です。鋳物と比較すると、熱伝導率が高いので早く暖まり始める為、着火で失敗し難いという良さがあります。一方、鋳物は火を落とした後も暖かさが残りますが、鋼板はすぐに暖かさがなくなってしまいます。
調理ができるデザインとできないデザインの違い
鋳物の薪ストーブは天板の上に鍋を載せてお湯を暖めたり、煮込み料理をしたりできますが、下段にオーブンがついているデザインを選ぶと、ピザやローストチキンなどを手軽に作れます。
調理ができないデザインの薪ストーブでも、クッキングスタンドを暖炉内に設置するとオーブンのように使えます。ただ、慣れないうちは火加減の調節が難しいです。
薪ストーブの注意点
薪ストーブには多くの魅力がありますが、ガスや電気と比較すると、メンテナンスなど扱いが難しい点もあります。良い面だけに注目して薪ストーブを設置して、後から後悔することのないよう、費用面も含めて、薪ストーブの注意点を確認していきましょう。
薪にかかる費用
薪ストーブを使うと、ガスや電気に使うエネルギーは消費しないですみますが、薪が必要です。住宅の断熱・気密性と地域の気候にもよりますが、一般的な4人家族が住まう30坪前後の断熱・気密性の高い住宅では、ひと冬でおよそ6万円程度かかります。
薪を全量自家調達している世帯の割合は53%であった。逆に全量購入している世帯は21%で、全量購入世帯の購入金額の平均は年間約76,000円であった。
年間の薪使用量は4~10m3の世帯が多く、平均は9.0m3であったが、薪を購入している世帯の使用量は少ない傾向がみられた。
2011年に長野県が行った上記の薪ストーブ利用実態調査では、年間約76,000円という数字が出ています。この数字は、2011年には多くの住宅が現在ほどの断熱・気密性を備えていなかったということを考えた場合、現在より高額であったという可能性もあります。
ただ、長野県は標高1,000m以上の地域では、マイナス10度~マイナス13度という北海道のような寒さになることから、温暖な地域での薪の消費量より、三次市の薪の消費量の参考になると思います。
薪ストーブのメンテンス
日々のお手入れとしては、ドアに隙間を生じさせないようにガスケットをこまめに掃除することと、燃焼した空気の通り道を灰が塞がないように灰の量と状態を確認することなどが挙げられます。
シーズンオフには、煙突と本体のメンテナンスが必要です。屋根の上から煙突掃除用のブラシで内部の煤を落とすと共に、点検を行います。
危険を伴う作業なので、業者に依頼するご家庭もあります。その場合には、およそ25,000円~35,000円程度の費用がかかります。本体は灰をすべて取り除き、ガラス面の清掃を行います。
燃焼した空気の通り道を灰が塞いでしまったり、煙突の中が煤だらけだったりすると、煙が多く発生し、近隣に煙の臭いで迷惑がかかることもあるので、お手入れとメンテナンスは大切です。
薪ストーブの設置場所
家の中のどこに薪ストーブを設置するかによって、煙突の位置が変わります。煙突の位置や向きによって、煙突からの煙の行方が変わります。地域の風の性質と、近隣の住宅の位置を考え併せた上で、煙の問題が発生しない場所に薪ストーブを設置することが大切です。
特に住宅が密集する地域では、煙の問題が発生しやすいので注意が必要です。周辺の環境という面から考えると、三次市の郊外は煙による近所迷惑が発生し難くい為、薪ストーブを設置しやすい良さがあります。
薪ストーブは新築の際に設置し、長年使い続ける暖房器具です。薪ストーブヘの憧れだけで設置を決めるのではなく、メンテナンスやお手入れができるかどうか、住宅の規模と三次市の気候に対して、ひと冬にどの程度の薪の費用がかかるのかなどを確認した上で、設置計画を進めていくことが大切です。
薪ストーブを設けるかどうか迷った時にはご相談ください。どの方法で暖房をするのが最適であるのかについて、ご一緒に考えていきましょう。
庄原市上原町 薪ストーブのある家 施工事例
リビングダイニングに設置された薪ストーブです。
薪ストーブからの暖かさが吹き抜けを通って2階にも届き、家中が暖められます。
こちらの事例を詳しくご覧いただけます。
>>>庄原市上原町の家
東城町 薪ストーブのある家 施工事例
リビングにいても、リビングの続き間の和室にいても、薪ストーブの炎や薪の爆ぜる音の癒しが感じられます。
こちらの事例を詳しくご覧いただけます。
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