2024.8.05
まもなく終了/※2024年の支援事業|2023との違い
省エネ住宅への補助金が2024年度も実地されることが決まり、2023年12月27日から経済産業省、国土交通省、環境省の3省連携により行う「住宅の省エネリフォーム支援(住宅省エネ2024キャンペーン)」が始まりました。
住宅を新築する際に活用できるよう、2023年度のこどもエコすまい支援事業との違いや、新たな条件を確認していきましょう。
・2024年度はZEHとして認められる住宅の幅が拡がりました。
子育てエコホーム支援事業
2023年度のこどもエコすまい支援事業の後継事業で、新築にもリフォームにも活用できる補助金です。
交付申請期間
2024年3月中下旬~予算上限に達するまで
遅くとも2024年12月31日までとなっていますが、予算が上限に達した時点で申請の受付が終了してしまいます。2023年度も12月31日を待たずに終了したことを考えると、早めの申請が確実です。
交付申請開始は2024年3月中旬です。
補助対象
- 注文住宅を新築する建築主
- 新築分譲住宅の購入者
- リフォームをする工事発注者
補助対象となる条件
- 子育て世帯、又は若者世帯
- 全年齢の全世帯
子育て世帯の要件
- 申請時点において令和5年4月1日時点で 18 歳未満の子どもがいる世帯
- 令和6年3月末までに工事着手する場合は、令和4年4月1日時点で 18 歳未満の子どもがいる世帯
若者世帯の要件
- 令和5年4月1日時点でご夫婦のいずれかが39歳 以下である世帯
- 令和6年3月末までに工事着手する場合は、令和4年4月1日時点でいずれかが39歳以下の世帯
補助額(補助上限)
注文住宅の新築 ・新築分譲住宅の購入
長期優良住宅 1住戸につき100万円
- 市街化調整区域、又は土砂災害警戒区域、浸水想定区域に新築する場合の補助額は50万円/戸
ZEH住宅 1住戸につき80万円
- 市街化調整区域、又は土砂災害警戒区域、浸水想定区域に新築する場合の補助額は40万円/戸
※ 市街化調整区域 自然を残す為にむやみに市街地が拡がらないように指定されている地域
※ 土砂災害警戒区域 土砂災害防止法に土砂災害のおそれのある区域と定められている区域
※ 浸水想定区域 河川が氾濫した場合に3m以上浸水が想定される区域
リフォーム
子育て世帯・若者夫婦世帯上限30万円/戸
- 長期優良住宅リフォームを行う場合は、上限45万円/戸
- 既存住宅を購入しリフォームする場合は上限60万円/戸
その他の世帯上限20万円/戸
- 長期優良リフォームを行う場合は、上限30万円/戸
補助金の申請方法
この補助金は補助対象となる新築住宅の建築主や分譲住宅の購入者、リフォームの工事発注者が申請することはできません。
子育てエコホーム支援事業に登録している事業者が申請手続きを行い、補助金は登録事業者から還元されます。
新築の場合の申請の流れを見ていきましょう。
- 子育て世帯、又は若者世帯の建築主が登録事業者に建築の依頼をし、工事請負契約を締結する
- 登録事業者に必要な書類を提出する
- 登録事業者が子育てエコホーム支援事業に補助金の申請をする
- 工事完了後に登録事業者が補助金を受け、補助事業に係る契約代金に充当される
工事の着手期間
2023年11月2日以降に基礎工事より後の工程の工事を始める
契約日の期間に規定はありませんが、着工する期間は定められています。
地盤改良工事、造成工事、解体工事、足場の設置、資材の搬入、地盤調査のための堀削・ボーリングなどは着工にはあたらないとされています。
従って2023年11月2日までに新築住宅の着工(杭打ち工事または根切り工事の開始)をしていても、2023年11月2日までに、基礎工事よりも後の何らかの工事に着手していなければ補助の対象になります。
2023年度 こどもエコすまい支援事業との違い
ZEHとして認められる住宅の幅が拡がりましたが、その中にある認定低炭素住宅には太陽光発電が必須項目になりました。
ZEHとして認められる住宅には本来の意味でのZEH以外の住宅も含まれています。
ZEH
以下の①~④のすべてに適合した住宅
① ZEH強化外皮基準(地域区分1~8地域の平成28年省エネルギー基準(ηAC値、気密・防露性能の確保等の留意事項)を満たした上で、UA値[W/m2K] 1・2地域:0.40相当以下、3地域:0.50相当以下、4~7地域:0.60相当以下)
② 再生可能エネルギー等を除き、基準一次エネルギー消費量から20%以上の一次エネルギー消費量削減
③ 再生可能エネルギーを導入(容量不問)
④ 再生可能エネルギー等を加えて、基準一次エネルギー消費量から100%以上の一次エネルギー消費量削減
Nearly ZEH
以下の①~④のすべてに適合した住宅
① 強化外皮基準(1~8地域の平成28年省エネルギー基準(ηAC値、気密・防露性能の確保等の留意事項)を満たした上で、UA値 1、2地域:0.40[W/m2K]以下、3地域:0.50[W/m2K]以下、4~7地域:0.60[W/m2K]以下)
② 再生可能エネルギー等を除き、基準一次エネルギー消費量から20%以上の一次エネルギー消費量削減
③ 再生可能エネルギーを導入(容量不問)
④ 再生可能エネルギー等を加えて、基準一次エネルギー消費量から75%以上100%未満の一次エネルギー消費量削減
ZEH Ready
以下の①~④のすべてに適合した住宅
① 強化外皮基準(1~8地域の平成28年省エネルギー基準(ηAC値、気密・防露性能の確保等の留意事項)を満たした上で、UA値 1、2地域:0.40[W/m2K]相当以下、3地域:0.50[W/m2K]相当以下、4~7地域:0.60[W/m2K]相当以下)
② 再生可能エネルギー等を除き、基準一次エネルギー消費量から20%以上の一次エネルギー消費量削減
③ 再生可能エネルギーを導入(容量不問)
④ 再生可能エネルギー等を加えて、基準一次エネルギー消費量から50%以上75%未満の一次エネルギー消費量削減
ZEH Oriented
以下の①~④のすべてに適合した住宅
① 強化外皮基準(1~8地域の平成28年省エネルギー基準(ηAC値、気密・防露性能の確保等の留意事項)を満たした上で、UA値 1、2地域:0.40[W/m2K]以下、3地域:0.50[W/m2K]以下、4~7地域:0.60[W/m2K]以下)
② 再生可能エネルギー等を除き、基準一次エネルギー消費量から20%以上の一次エネルギー消費量削減
引用:資源エネルギー庁 6.ZEHロードマップの策定 ZEHの定義(改定版) <戸建住宅>
認定低炭素住宅
二酸化炭素の排出の抑制に資する建築物であることを所管行政庁(都道府県、市又は区)が認定した住宅
性能向上計画認定住宅
建築物省エネ法第35条に係る建築物エネルギー消費性能向上計画認定の誘導基準に適合していると所管行政庁(都道府県、市又は区)に認定された住宅の中で、「断熱等級5」+「一次エネルギー消費量等級6」と認定される住宅
設計住宅性能評価とは設計段階の図面によるチェック、建設評価は建設工事・完成段階の検査です。
建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)でZEHマーク、またはZEH-Mマークが表記されている住宅
新築・既存の別を問わず、全ての建築物を対象とした省エネルギー性能等に関する評価・表示を行う制度の中で、ZEHマーク、またはZEH-Mマークが表記されている住宅
フラット35Sの適合証明
フラット35Sの適合証明の中で「金利 A プラン省エネルギー性」+「断熱等性能等級 5 以上及び一次エネルギー消費量等級 6」または「ZEH」に適合するとされる住宅
長期優良住宅とZEHの違い
子育てエコホーム支援事業を利用して新築する場合、長期優良住宅とZEHのどちらにしようかと迷われることもあると思います。
どちらも少ないエネルギーで快適に暮らせる良さがありますが、基本的な家づくりの目的が異なります。
それぞれに求められる住宅性能の違いと、補助金や住宅ローン控除の額の違いを確認すると共に、どちらが家族の理想の家に向いているのかを考えてみましょう。
どのような住宅にするのかという目的の違い
長期優良住宅とは、長く快適に暮らせることを目的にした家です。
長く暮らせる家である為の条件とは、住居環境の維持や向上に配慮された居住環境と良好な居住水準を確保できる住戸面積、劣化対策と維持管理・更新の容易性、メンテナンスの計画、耐震性、災害への配慮、省エネ性の高さです。いつまでも安心して快適に暮らせる家が長期優良住宅です。
一方、ZEHとは家庭で使うエネルギーをプラスマイナス0にすることを目的にした家です。
断熱等性能等級は長期優良住宅とZEHのどちらも等級5が求められますが、ZEHではさらに家庭で消費するエネルギーを家庭で創れることという条件も加わります。
三次市のように年間のエアコン稼働時期が長い地域では、ZEHにすることによって快適な室温を維持しつつ電気代による家計への負担を減らすことができます。
関連コラム 省エネ住宅とは気候に合った性能を持つ家|基準やZEHとの違いを解説
補助金や住宅ローン控除の違い
長期優良住宅は、ZEHより補助金の額が多いことに加え、住宅ローン控除の額が多いという良さがあります。
また固定資産税もZEHは3年間2分の1ですが、長期優良住宅は5年間2分の1に減額されます。
認定申請について
長期優良住宅と、子育てエコホーム支援事業でZEHと認められる住宅にはすべて登録住宅性能評価機関による認定が必要です。
- 登録住宅性能評価機関に評価の申請をする
- 確認書などが交付される
- 所管行政庁に認定申請をする
- 認定後通知書が交付される
という流れで認定申請をします。
この中でZEHマーク、またはZEH-Mマークが表記されているベルス(BELS)評価の取得費用は「断熱等級5」+「一次エネルギー消費量等級6」と認定される設計住宅性能評価と建設住宅性能評価の取得費用よりも嵩みます。
補助金を利用すると、同じ予算であってもより高い住宅性能の家を建てられます。その一方、しなくてはならない手続きが増えたり、書類を集めたりという手間がかかります。
始めての家づくりでわからないことだらけなのに、さらに補助金を受けるとなると、手続きが大変そうだ…とため息が出そうになるかもしれません。
家は長く暮らす場所です。そして、いつまでも快適で安全な家を実現する為の家づくりは本当に大変です。ただ、これから暮らし続ける長い期間を思えば、大変な時期の長さは限られています。
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ここまでお読みいただきありがとうございます。
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