2024.8.11
新築時の収納計画がリビングやキッチンの使いやすさを向上させる
新築時の間取り計画で、最もイメージがつかみにくい場所が収納ではないでしょうか?陽当たりの良いリビングや、アイランドキッチンなどのイメージは具体的に思い浮かぶことと思います。
一方、収納に関しては具体的なイメージがつかみにくいです。収納棚のアイデアも含めて、家全体の収納計画の考え方について確認していきましょう。
② 動線に沿った位置にある収納は置きっぱなしをなくします。
③ 適切な幅と奥行きの収納はデッドスペースを作りません。
Contents
新築時の収納に対する考え方の基本
ネットで検索してみると、注文住宅で失敗した、後悔したと感じている理由の中で「収納が不足していた」「部屋の中がすっきりしない」という声が目に付くことはありませんか?
確かに新築時の間取り計画をたてる際、収納の考え方の基本が押さえられていないと、片付き難い家になってしまいます。
無理をしなくても、常に自然にすっきり片付く部屋にする為には、「家族構成やライフスタイル」「家族の動線」「家全体の床面積と収納スペースの広さと家族の持ち物の量のバランス」を考えることが大切です。
「収納したい時に収納しやすい場所」にあり、「収納する物のサイズに合った収納スペース」を備える為に必要なポイントを整理してみましょう。
家族構成と子供の成長
子育てに備えて家づくりをするというご夫婦にとっては、出産による家族構成の変化と子どもの成長による変化に備える必要があります。
就学前の子どもは、それほど多くの持ち物がありませんが、中学生、高校生になるにしたがって、持ち物の量が増えていきます。子どもの持ち物が増えた時にも、対応できる収納スペースが必要です。
家族のライフスタイル
家族の暮らし方によって持ち物の量や収納スペースのタイプが変わります。
食料品を買い置きするタイプならキッチンのパントリー、アウトドアスポーツを楽しむ家族であれば屋外と繋がる土間収納、仕事用品の多い在宅ワークをする家族がいる場合には書斎の収納棚というようにライフスタイルによって必要な収納スペースのタイプと広さが変わります。
家族の動線
収納したい時にすぐに収納できる場所にあることが大切です。その為には、家族の生活動線上に収納スペースを設けなくてはなりません。
玄関からリビングに直行できる間取りなら玄関またはリビングの大型収納、2階建て住宅なら洗濯機を置く場所の近くに、パジャマや下着用の収納スペースというように、わざわざ移動しなくても収納できる環境が、置きっぱなしを防ぎます。
家全体の床面積と収納する物のバランス
収納スペースは数が多ければ良いというものでも、大きくすればよいというものでもありません。収納スペースが足りなくなるよりは…大は小を兼ねるというし…という考え方で収納計画を進めると、床面積と建築費の無駄遣いになってしまいます。
収納スペースを無駄に広くすれば、床面積と建築費が圧迫され、他の部分を縮小しなくてはならなくなってしまいます。収納計画では、家全体の床面積と建築費とのバランスを考えることも大切です。
収納スペースの幅と奥行き
収納する物のサイズと量に合わせて幅と奥行きを決めることが大切です。幅が広すぎたり奥行きが深すぎたりすると、デッドスペースが生まれます。また奥行きが深いと、奥にしまった物が取り出しにくいです。幅が狭すぎたり奥行きが浅かったりすると、収納したい物が入りません。
具体的に収納する物をリストアップし、数量とサイズを明確にしておきましょう。これは、ウォークインタイプの収納スペース内部に設ける棚の造り方についても同じです。直接入れる物のサイズ、使用する予定の籠や収納ボックス、収納ケースのサイズに合わせて棚のサイズを決めましょう。
収納スペースを設ける場所別アイデアと施工事例
収納の考え方の基本を抑えた上で、目的に合わせた場所別の収納について、施工事例と共に考えていきましょう。
玄関の収納は玄関とリビングをすっきりさせる
近年は、家にいる時間のほとんどは家族揃ってリビングで過ごすというライフスタイルのご家庭が増えています。その為、玄関からリビングに直結できる間取りが人気です。確かにこの間取りには、自然なコミュニケーションが生まれやすく、家族の愛情が育まれる良さがあります。
一方、この間取りにはリビングに物が溢れるという問題点も生み出す恐れがあります。2階リビングであれば、玄関から自室に行き、コートや荷物を置いてからリビングへという動線になるでしょう。でも1階リビングでは、帰宅した家族の持ち物やコートがすべてリビングに持ち込まれてしまう可能性が高いです。
その結果、ソファの上に外出時に持っていた荷物を置く、ダイニングチェアの背にコートをかけるなどの状況が生まれてしまいます。
玄関、又は玄関からリビングの間、またはリビング内に収納スペースがあれば、帰宅→荷物やコートを収納→リビングという流れが作れます。
ウォークインタイプの土間収納です。左手にあるドアを通ると靴のまま収納スペースに立ち入れ、その後リビングへと向かえる効率の良い動線が生まれている間取りです。この収納スペースの造り方は、リビングと玄関をすっきりさせることに加え、来客にも好印象を与えます。
この住宅の間取りを詳しくご覧いただけます。
>>>M’sstyle 和モダン十日市西の家
手前にシューズボックスがある奥まで続く広い土間収納です。アウトドア用品やベビーカーなども収納できるので、玄関内だけではなく、玄関周りもすっきりします。
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>>>M’sstyle koti 南畑敷の家
リビングや寝室に隣接させるウォークインクローゼット
家族のライフスタイルにもよりますが、1年分の衣類を収納し、着替えもできるウォークインクローゼットを設けるという間取りもあります。
寝室に隣接させると、2階で朝の着替えを完結してから朝食を摂るというライフスタイルがしやすいです。
一方、リビングに隣接されていると、帰宅した家族がコートをしまえることに加え、家事をしながら子供の着替えをさせることができます。
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>>>60’s stage 南畑敷の家
勝手口の近くに設けるパントリー
勝手口のあるキッチンでは、勝手口の近くにパントリーを設けると、玄関を通らずに購入してきた食料品をスムーズに搬入し収納できます。
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>>>Diolive ZEHの家
収納量の多いウォークインタイプのパントリー
食料品は週末にまとめて購入し保存しておくというライフスタイルのご家族には、ウォークインタイプのパントリーがおすすめです。
また、収納量の多いウォークインタイプのパントリーには、コンセントを適切な位置に設けるなど内部の造作次第で、調理家電なども置くことができます。
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>>>trip ZEH 十日市東の家
キッチンの見せる収納棚
対面キッチンは、家族とのコミュニケーションが取りやすいキッチンとして多くの人に好まれている一方、来客時に生活感が出てしまうのが嫌だと感じている人も少なくありません。
ただ、敢えて壁面収納の一部を見せる収納にし、おしゃれな雰囲気にするというアイデアもあります。
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>>>60’s stage 安芸高田市吉田町の家
ランドリールームに設ける収納
ランドリールーム内に、衣類を干すだけではなく収納できる棚を設けると、子どもの入浴準備や入浴後の着替えも楽にできます。
ランドリールームは湿度が高くなりやすいので24時間換気がされていても、その他に通風も大切です。ランドリールームに収納を設ける場合には、窓計画も同時に考えましょう。
換気と通風はどう違う?
換気 汚れた空気を新鮮な空気に入れ替え、空気の質を維持するのが換気。空気が滞留する場所をつくらないことがポイントとなる。
通風 外の空気を大量に取り入れて、室温を下げたり、風を浴び、冷涼感を得るのが通風。部屋に溜まったほこりや臭いを追い出す効果もある。
引用:YKKAPマドコト 「温度・湿度・換気」編 健やかに暮らすための換気のこと
この住宅の間取りを詳しくご覧いただけます。
>>>trip 庄原の家
家事負担を減らす洗面室の収納
上記の事例は平屋ですが、2階建て住宅では洗濯機は1階にあるが、洗濯物は2階のベランダに干すという方法が最も一般的です。ランドリールームを設けない間取りの場合には、洗面所や脱衣室に設ける収納も、洗濯物に関わる家事負担や子どもの入浴準備の手間を減らします。
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>>>M’sstyle Koti 十日市の家
家づくり計画の中で、収納は暮らしやすさと清潔な環境を維持する大切な要素のひとつです。そしてご家族それぞれに最も適切な収納は異なります。
三次市・出雲市・大田市で収納も含めて暮らしやすい家を計画したいとお考えの際にはメール・お電話にてお問合せください。
エムズホームは広島・島根で快適なマイホームを建てています!
私たち“エムズホーム”は、広島県三次市を拠点に創業1967年から“愛着の持てる住まいづくり”をモットーに、「温熱環境」「光・空気環境」「デザイン性」を重視した高性能住宅の設計施工をしております。
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期間 2023年7月8日(土)9日(日)
時間 10:00~16:00
場所 三次市畠敷町 付近
三次市畠敷町にて完成見学会を開催いたします。
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