2024.8.16
あなたの暮らしを変えるために先進的窓リノベ2024事業のご紹介
先進的窓リノベ2024事業は、住宅の省エネ化を促進することを目的とする住宅省エネ2024キャンペーンの一環です。
国土交通省による子育てエコホーム支援事業、経済産業省による給湯省エネ2024事業と並び、環境省が実地する窓とドアの断熱化を支援する事業です。そして窓の断熱は、リフォームの工期と費用を抑えて省エネ住宅を実現します。
・ 窓のリフォーム工事の種類と断熱性能やサイズによって補助額が変わります。
Contents
窓リフォームが住宅の断熱化に効果的な理由
住宅の断熱リフォームには大きく分けて2つの方法があります。ひとつは外壁や屋根、床など、開口部以外の住宅が外気に直に接する部分を全て断熱する改修です。
もうひとつは窓と玄関ドアや勝手口ドアなどの開口部を全て断熱する改修です。
どちらの改修も断熱材とガラスやサッシのグレード、工法の違いによる効果の高さの違いはありますが、全体的には開口部の断熱改修の方が高い効果を得られ、費用と工期を抑えられるケースが多いです。
窓リフォームが住宅の断熱化に効果的な理由は、住宅に出入りする熱のうち、他の部分と比較して窓を通る量が最も多いからです。
開口部の断熱
住宅の断熱で重要なのが、開口部の断熱性能を高めることです。なかでも窓は、熱の出入りが大きいので、断熱上の重要なポイントとなります。
冬の暖房時に、室内に逃げ出す熱の約6割が窓などの開口部からで、夏の冷房時に、室外から侵入する熱の約7割は窓などの開口部からです。
また、30坪程度の一般的な規模の戸建て住宅で断熱改修にかかる費用を比較すると、開口部以外の外気と接する部分全てでは300~500万円、窓やドア全てでは100~300万円という違いがあります。
建材や工法の違いによって費用に大きな幅がありますが、開口部の断熱改修の方が費用を抑えられるケースが多いです。
先進的窓リノベ2024事業の補助金を活用すれば、さらに窓の断熱改修にかかる費用を抑えられます。
先進的窓リノベ2024事業 補助金の交付申請の詳細
申請の方法や補助の対象要件などについて確認していきましょう。
申請期間
2024年3月中下旬~2024年11月30日
遅くとも2024年11月30日となっていますが、予算が上限に達した時点で交付申請の受付が終了し申請受付は締め切られてしまいます。
補助対象
- 家族が住まう築1年以上の住宅、又は賃貸住宅の所有者
- 集合住宅等の管理組合・管理組合法人、又は賃借人
補助額
補助額は、工事の内容、住宅の建て方、対象製品の性能とサイズにより異なりますが、どのケースであっても5万円以上の補助額であることが申請の条件です。
上限は1戸あたり200万円です。
対象となる工事
先進的窓リノベ2024事業に登録した建築会社やサッシ業者などの事業者が、事業の対象製品を使ってする工事が対象となる工事です。
対象となる工事にはガラス交換、内窓設置、はつり工法での窓交換、カバー工法での窓交換という4種類があります。
窓リフォームの種類別補助額
補助額は窓のグレードとサイズによって変わります。先進的窓リノベ2024事業では窓の熱貫流率を表すW/m2・Kという数値によって3段階のグレードに区分されています。
サイズはガラス交換ではガラスの面積、内窓と外窓はサッシも含めた面積によって4種類のサイズに区分されています。
ガラス交換
今あるサッシはそのまま使いガラスだけ交換するリフォームです。窓のリフォームの中で最も費用を抑えられますが、ガラスだけの交換なので、サッシと隙間からの熱の出入りは改善されず、他のリフォームほど高い断熱効果は得られません。
ガラス交換の補助額は、熱貫流率とガラスの面積によって変わります。
グレード別熱貫流率 (W/m2・K)
熱貫流率とは熱を通す量を表し、数値が低いほど断熱性が高くなっていきます。
グレード | 別熱貫流率 (W/m2・K) |
SS | Uw1.1以下 |
S | Uw1.5以下 |
A | Uw1.9以下 |
ガラス交換のサイズ区分
ガラス1枚の面積を表すサイズ区分です。
大きさの区分 | ガラス1枚の面積 |
大 | 1.4㎡以上 |
中 | 0.8㎡以上1.4㎡未満 |
小 | 0.1㎡以上0.8㎡未満 |
極小 | 0.1㎡未満 |
サイズとグレード別補助額
グレード | 熱貫流率 (W/m2・K) | サイズ別補助額 | ||
大 | 中 | 小・極小 | ||
SS | Uw1.1以下 | 55,000円 | 34,000円 | 11,000円 |
S | Uw1.5以下 | 36,000円 | 24,000円 | 7,000円 |
A | Uw1.9以下 | 30,000円 | 19,000円 | 5,000円 |
内窓設置
今ある窓はそのまま残し、室内側に新しい窓を設けて二重窓にするリフォームで、断熱以外に防音性も得られます。ガラス交換より高い断熱効果があることに加え、ガラス交換の次に費用を抑えられます。
ただ、現在の窓が経年で隙間風が多い状態になっている場合、窓交換ほどの断熱効果が得られない可能性があります。
内窓と外窓は共通してはサッシのサイズで区分されます。
大きさの区分 | サッシ1箇所の面積 |
大 | 2.8㎡以上 |
中 | 1.6㎡以上2.8㎡未満 |
小 | 0.2㎡以上1.6㎡未満 |
極小 | 0.2㎡未満 |
サイズとグレード別補助額
グレード | 熱貫流率 (W/m2・K) | サイズ別補助額 | ||
大 | 中 | 小・極小 | ||
SS | Uw1.1以下 | 112,000円 | 76,000円 | 48,000円 |
S | Uw1.5以下 | 68,000円 | 46,000円 | 29,000円 |
A | Uw1.9以下 | 52,000円 | 36,000円 | 23,000円 |
カバー工法での外窓交換
壁に埋め込まれている窓枠は残し、その上に新しい窓枠を被せてサッシごと窓を交換するリフォームです。壁を壊さないので1日で工事が完了し費用も抑えられます。
現在の窓に隙間風が多くなっていても、交換する際に建付けの悪さが解消されるので、隙間風がなくなります。
ただ、窓枠の劣化が進んでいる場合には、リフォーム後の耐久性が短くなる可能性があります。
サイズとグレード別補助額
サッシのサイズは内窓交換と共通です。
グレード | 熱貫流率 (W/m2・K) | サイズ別補助額 | ||
大 | 中 | 小・極小 | ||
SS | Uw1.1以下 | 220,000円 | 163,000円 | 109,000円 |
S | Uw1.5以下 | 149,000円 | 110,000円 | 74,000円 |
A | Uw1.9以下 | 117,000円 | 87,000円 | 58,000円 |
はつり工法での外窓交換
壁に埋め込まれている窓枠ごと交換するリフォームです。壁を壊すので半日から1日で完了する他の方法と比較すると工期が長くなり5日程度かかります。
工事費や廃棄物処理にかかる費用も他の工法より嵩みますが、新築用窓を使うので窓の選択肢が拡がると共に製品価格も抑えられます。
間取り変更をしたかったが窓が干渉するのであきらめていたというような場合でも、サイズや開き方タイプを変更できるので、間取り変更の自由度が拡がります。
また、窓枠が劣化していた場合には窓枠ごと交換できるので耐用年数が長くなります。
サイズとグレード別補助額
サッシのサイズは内窓交換と共通です。
グレード | 熱貫流率 (W/m2・K) | サイズ別補助額 | ||
大 | 中 | 小・極小 | ||
SS | Uw1.1以下 | 183,000円 | 136,000円 | 91,000円 |
S | Uw1.5以下 | 118,000円 | 87,000円 | 59,000円 |
A | Uw1.9以下 | 92,000円 | 69,000円 | 46,000円 |
ドア交換の種類別補助額
ドア交換にも外窓交換と同じようにカバー工法とはつり工法があります。そして戸建て住宅用のドア交換には、玄関ドアの他に勝手口ドアやテラスドアも含まれ、サイズと性能区分別に補助額が定められています。
ドアのサイズは、どちらの工法でも共通して、大2.8㎡以上、中1.6㎡以上、2.8㎡未満、小1.0㎡以上 1.6㎡未満です。
カバー工法でのドア交換
古いドアを取り外し、壁に埋め込まれているドア枠の上に新しいドア枠を被せ、新しいドアを取り付けるリフォームです。
壁を壊さないので1日で工事が完了します。
サイズとグレード別補助額
グレード | 熱貫流率 (W/m2・K) | サイズ別補助額 | ||
大 | 中 | 小・極小 | ||
P(SS) | Ud1.1以下 | 220,000円 | 163,000円 | 109,000円 |
S | Ud1.5以下 | 149,000円 | 110,000円 | 74,000円 |
A | Ud1.9以下 | 117,000円 | 87,000円 | 58,000円 |
はつり工法でのドア交換
壁に埋め込まれている枠ごとドアを取り外して新しい枠とドアを取り付けるリフォームです。
新築用ドアを使うのでデザインや機能の選択肢が豊富になると共に、同じグレードのドアであれば、カバー工法用のドアより製品価格が抑えられます。
サイズとグレード別補助額
グレード | 熱貫流率 (W/m2・K) | サイズ別補助額 | ||
大 | 中 | 小・極小 | ||
P(SS) | Ud1.1以下 | 183,000円円 | 136,000円円 | 91,000円円 |
S | Ud1.5以下 | 118,000円円 | 87,000円円 | 59,000円円 |
A | Ud1.9以下 | 92,000円円 | 69,000円円 | 46,000円円 |
理想的な開口部の断熱改修とは
窓の断熱改修は効果が高いリフォームですが、確実に住宅の断熱性を高める為には、全ての窓と外部との出入りをするドアを暖熱化する必要があります。
いくつかの窓は断熱化しても他の窓は断熱性の低い窓のままであれば、断熱化した窓の効果は十分に活かされません。
最高グレードの窓を1箇所だけ取り付けるより、標準的なグレードの窓を家中に取り付ける方が熱の出入りを抑えられる率が上がり、断熱性を向上させられます。
そして家の中の窓はそれぞれ、間取りや窓の向いている方角によって最適な窓のリフォーム方法が変わります。
また、リフォームの工法や窓の断熱・気密性によって得られる断熱性が変わると同時に、製品価格や工事費も変わります。
その為、住宅全体の断熱改修をする場合には、現在の住宅の状況に合わせて最適な窓のリフォーム方法を予算内で選ぶことが大切です。
窓のリフォームはサッシ屋さんに依頼すると思われている方が多いことと思います。ただ、建築会社に依頼した場合には、開き方タイプやサイズ変更ができるはつり工法の窓交換もできる為、窓のリフォームの自由度と可能性が拡がります。また、他の断熱改修と組み合わせたいという場合にも対応できます。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
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